「老いのレッスン」 内田樹

こちらは若い編集者の悩み相談の程で章が進んでいく もう少し気持ちが軽くなる老いの本だ。 メンターについてとにかく親切であれと言っていた。 弟子の成長のためには萎縮させてはいけない、自己肯定感が低い人間が 厳しい修行に長く耐えられるはずがない。 …

「アンチ・エイジングの思想 ボーヴォワール『老い』を読む」 上野千鶴子

上野千鶴子がボーヴォワールの「老い」を読み解く本なのだが もともとのボーヴォワールの本の内容自体がかなり厳しく読んでいて辛いのだろうが 現実を突きつけられてなかなかハードだった。 かつて日本の航空会社では30歳を越した客室乗務員は地上勤務へと異…

玉三郎の「風を得て」 真山仁

真山仁の玉三郎インタビューを集めたもの。 真山仁が小説家として出る前ににフリーのライターだったそうでそんな昔から話を聞いてきたらしい。聞き手としての彼は玉三郎に気に入られていたようだ。玉三郎の子供時代の話もフィクションとして書いたものが収録…

「黒い古典」大塚ひかり

日本人が必要とした悪の力というタイトルが付いている。古典に出てくる腹黒言葉などを集めた本。 なかなかあけっぴろげに悪意を表現した話も多く今の基準だと引かれる内容もあるがその邪気のなさに惹かれるような。 昔は高貴な人しか結婚しなかったらしく同…

「定年後の日本人は世界一の楽園を生きる」 佐藤優

定年後の指南書といった感じか。 書いてあることは割と王道だ。 昔の教科書をまた読むことを勧めている。特に倫理を学びたいそう。 「もういちど読む 山川倫理」がいいらしい。 「もういちど読む 山川世界史」「もういちど読む山川地理」も秀逸だそうだ。理…

「読書する脳」 毛内拡

読書する脳 (SB新書) 作者:毛内 拡 SBクリエイティブ Amazon 図書館のおすすめにあり読んでみることに。 読書が脳にどんな影響を与えるか。 興味深い内容だった。 電子図書も増えているが紙媒体との違いとして画面スクロールやリンクのクリックなどの操作で…

「原田マハのポスト印象派物語」 原田マハ

原田マハのポスト印象派物語 (とんぼの本) 作者:原田 マハ 新潮社 Amazon ポスト印象派5人の画家の短編と紀行文。ブルターニュなどの風景写真や 絵画もたくさん載っているので現地に行って旅をしている気分になる。 主人公がカフェで氷入りのシャンパンを飲…

「ねえ、ろうそく多すぎて誕生日ケーキ燃えてるんだけど」ジェーン•スー

ねえ、ろうそく多すぎて誕生日ケーキ燃えてるんだけど 作者:ジェーン・スー 光文社 Amazon 女性雑誌美STでの連載なので美容系記事多め。 ボトックスやらハイフやらの美容医療も割と受けているようでちょっと意外だったが面白かった。 寝ている時の食い縛りは…

「飼い犬に腹を噛まれる」彬子女王

飼い犬に腹を噛まれる 作者:彬子女王 PHP研究所 Amazon 飾らないご様子で親近感を持ってしまうが時々出てくる宮中行事などか雅な印象でやはり皇族の方なのだと思う。 新嘗祭はその年に収穫された新穀を天皇陛下が、天神地祇にお供えになりお自らも食される行…

「AIを使って考えるための全技術」石井力重

AIを使って考えるための全技術――「最高の発想」を一瞬で生み出す56の技法 作者:石井 力重 ダイヤモンド社 Amazon 最高の発想を一瞬で生み出す56の技法というサブタイトルがついておりAIにどんなふうに質問、指示をすれば的確な情報が得られるか、その技法…

「大河ドラマ入門」小谷野敦

大河ドラマ入門 (光文社新書 442) 作者:小谷野 敦 光文社 Amazon 色々な大河ドラマについて俳優やストーリー、脚本、原作、音楽など書いてあり当時は知らなかったことも。私は「黄金の日々」が好きだったのだが貫禄のあった丹波哲郎が当時初大河だったとは。…

「海峡に立つ 泥と血の我が半生」 許永中

海峡に立つ:泥と血の我が半生 作者:許 永中 小学館 Amazon ロマネコンティの特集番組であるコレクター(お店?)のワインが許永中のコレクションだったものを競売?で買ったものというのがありお店ができるくらいのロマネコンティを持っていたとはどんな人だっ…

「アートオブスペンディングマネー」 モーガン•ハウセル

アート・オブ・スペンディングマネー: 1度きりの人生で「お金」をどう使うべきか? 作者:モーガン・ハウセル ダイヤモンド社 Amazon 「サイコロジーオブマネー」の著者による著作だったので興味を持ったのだがタイトル通りお金の使い方についてが書いてあり…

「マンガと図解でわかる世界のエリートはなぜ『美意識』をきたえるのか?」 山口周 マンガPECO

マンガと図解でわかる 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 作者:山口 周,PECO 光文社 Amazon データや情報、数字などサイエンスから導く答えは同じになりがちで差別化できない。 複雑で不安定な世界ではそれだけではビジネスのかじとりができない…

「SISTER “FOOT” EMPATHY」 ブレイディみかこ

SISTER “FOOT” EMPATHY (集英社ノンフィクション) 作者:ブレイディみかこ 集英社 Amazon empathy の意味を考えさせられるブレイディみかこさんの本。 ここで紹介されているBBCのドラマ「2034 今そこにある未来」 みかこさんがみんなに薦めているそうで興味を…

「永田町のシンデレラ」 西川三郎

永田町のシンデレラ (幻冬舎文庫) 作者:西川三郎 幻冬舎 Amazon 朝の経済番組の女性キャスターがふとしたことから政界進出。 そしていつしか総裁選に出馬することになる。 もちろん本名では出てこないが出てくる政治家がみんなモデルがいるような・・ これは…

「この国でそれでも生きていく人たちへ」 森永卓郎 森永康平

この国でそれでも生きていく人たちへ (講談社+α新書) 作者:森永卓郎,森永康平 講談社 Amazon 森永卓郎はなんとなく過激な本を書く印象だったが思ったほどではなかった。 意外だったのは金融引き締めよりも緩和を強く支持していたこと。財務省は高市さんが総…

「主婦である私がマルクスの『資本論』を読んだら」 チョン• アウン

主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来 作者:チョン・アウン DU BOOKS Amazon 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去•現在•未来というサブタイトルが付いている。 フェミニストの著者が子…

「人生は苺ショート」 林真理子

人生は苺ショート 美女入門22 作者:林真理子 マガジンハウス Amazon 彼女のエッセイはハイソな生活をのぞき見できるので読んでいて楽しい。かと言って近寄りがたいわけではなく。 華やかな生活と地味な生活のバランスもいいから読んでいて共感できるのだろう…

「スノードームの捨てかた」 くどうれいん

スノードームの捨てかた 作者:くどうれいん 講談社 Amazon 以前あさイチの本特集で紹介されていて興味を持つ。 女性が主人公の短編集なのだがどの話もあいまいな話の終わりかたですっきりはしないのだが余韻というか、何か考えさせるような。 必ずしもいい終…

「ブルシット•ジョブ」デヴィッド•グレーバー

ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論 作者:デヴィッド グレーバー 岩波書店 Amazon 「クソどうでもいい仕事の理論」というサブタイトルがついている。 ケインズは20世紀末までにアメリカやイギリスのような国は技術の進歩により人間は週15時間労…

「日本美の心 イノリノカタチ」彬子女王

日本美のこころ (小学館文庫 あ 54-1) 作者:彬子 女王 小学館 Amazon 日本文化を訪ねる彬子女王の出会いを描く。 お馴染みの工芸や伝統芸能、文化などもあるが 知らなかったこともあり面白い。 扉のカラー写真も美しく楽しめる。 勘三郎さんとそんなに親しく…

「財布は踊る」原田ひ香

財布は踊る(新潮文庫) 作者:原田ひ香 新潮社 Amazon 今回もとても面白くためになった。 へそくりをやりくりしてやっと貯めたお金で行ったハワイ旅行。そこで憧れのヴィトンの長財布を買う。帰国後わかった夫の借金返済のため泣く泣くメルカリに。その財布…

「女に生まれてモヤっている!」ジェーン•スー 中野信子

女に生まれてモヤってる! 作者:ジェーン・スー,中野信子 小学館 Amazon 読んでいてなんだが聞いたことがある内容だなと思ったら実はこの本改訂版が後程出ておりそれを私は読んでいたのだ。 でも初めて読んだような面白さも感じてもう一度最後まで読む。 お…

「現代生活独習ノート」津村記久子

現代生活独習ノート (講談社文庫) 作者:津村記久子 講談社 Amazon あさイチの読書特集で紹介されていた。 ユーモアのある小説集とのこと。 短編集なのだがちょっと変わったシチュエーションだったりで思ったより私受けしなかった。 著者のことは知らなかった…

「消費される階級」酒井順子

消費される階級 (集英社ノンフィクション) 作者:酒井順子 集英社 Amazon やはり彼女の観察眼は毎度ながらすごい。 そして年代が一緒なためか読んでいて 色々納得&懐かしい。 イギリスが保守的なのに突然やる時には舵を切る様子に関しても記述があり面白い。 …

「パズルと天気」伊坂幸太郎

パズルと天気 作者:伊坂 幸太郎 PHP研究所 Amazon かなり久しぶりの伊坂幸太郎。 短編集で昔のものなども入っているそうで 「透明ポーラーベア」は昔に読んで好きだった記憶がある。 「竹やぶバーニング」はかぐや姫を預かっている竹業者が誤ってかぐや姫の…

「そこに工場がある限り」小川洋子

そこに工場があるかぎり (集英社文庫) 作者:小川 洋子 集英社 Amazon 小川洋子が色々な工場見学をしたものを記した本。 日本はものづくりの国で小さな町工場がすごい技術を持っている話などはたまに聞くがこれを読んでいたらやはりすごいと感じる。もはや時…

「超ヤバい経済学」 

超ヤバい経済学 作者:スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー 東洋経済新報社 Amazon すごく面白い本だった。 日本語の翻訳がちょっとクセ強なのが気になったが。 真面目に男女の賃金格差も語られていていて意外にフェミ本でもある。 売春…

「めちゃくちゃわかるよ! 印象派」山田五郎

めちゃくちゃわかるよ!印象派――山田五郎 オトナの教養講座 作者:山田 五郎 ダイヤモンド社 Amazon 印象派の画家達の紹介だけではなく、 かれらがどう集まり動き関係していたか、 成り立ちや考えなどもわかり面白かった。 印象派といっても金持ちチームと貧…