2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「1ポンドの悲しみ」 石田衣良

30代の大人の恋が描かれている短編集。 なかでも私が気に入ったのは「十一月のつぼみ」だ。 彼女へのプレゼントの27本のバラを買いに来た芹沢に花束を作った英恵。芹沢は毎週花束を買いに来るようになる。世間話をしたり段々と親しくなっていく二人だったが…

「優しい音楽」 瀬尾まいこ

駅で突然声を掛けられ、不思議なままいつしか付き合うことになった鈴木さんと永居くんは、なんとなく普通のカップルとは違うようだ。デートの帰りの家族に挨拶をしようとする永居くんを阻止する鈴木さんを不信に思っていたが、とうとうおうちに訪ねていった…

「ミッションクレオパトラ」

モニカ・ペルッチが好きなので見たが、おちゃらけ映画だったのでびっくりしたが、まあ楽しめた。 エジプト人の優秀さを証明するために、シーザーと口論して思わず3ヶ月でシーザーの宮殿を建てることを約束したクレオパトラ。そして彼女に仕事を命じられた建…

「青い車」

よしもとよしとものマンガが原作だが、DVDをみるまで「よしもとよしもと」という名前と思っていた私。(変わった名前って思っていたけど)ネットを見ているとあまり評判のよくない作品なので覚悟していたせいか、びっくりするほどがっかりということはなかっ…

「月魚」三浦しをん

由緒ある古書店「無窮堂」を目利きだった祖父から引き継ぐ真志喜、「せどり」だった父親が無窮堂の祖父に気に入られ頻繁に出入りすることになり真志喜と仲良くなった瀬名垣。小さな頃から仲のよかった二人だが、真志喜の父親が捨てようとしていた古書の中か…

「七子と七生」

TV

瀬尾まいこの「卵の緒」が原作となっているので興味を持った。 七子の父の葬儀にやってきた愛人とその息子。彼らの存在を知って母子は深いショックを受けるが、何年かのち、その愛人の子を引き取ると母が言い出す。その子の母親は人を刺して留置されてしまっ…

「解夏」

大沢たかおと石田ゆり子の大人のカップルが落ち着いて見られていい。 それにしても長崎の彼の実家は海の見えるお庭の綺麗な美しい家なのだが、長崎ってみんなあんなにきれいなところに住んでいるの?とうらやましくなる。 主人公は視力を段々と失っていく病…

「ラヴァーズキス」

吉田秋生の原作の映画化。マンガは読んでないがみてみたい。 小さな頃ピアノ教師にいたずらをされ、それがトラウマになっているリカコはいつでも優等生の自分に嫌気がさしてる。彼女が好きになった男の子藤井は近親相姦に悩み、彼の後輩タカオは実は藤井のこ…

「風雲 ストームライダーズ」

天下会という武道組織の長、雄覇(千葉真一)が、泥菩薩という占い師に武道で天下を取るには「風」と「雲」というなの子供が10年後必ずや力になると聞き、彼らを見つけ出し、親を殺してさらい弟子にする。 彼らは雄覇を師匠として慕い、いつしか大人になる…

「ギュスターブ・モロー展」 Bunkamura ザ・ミュージアム

ギリシャ神話をモチーフにした作品が多くあるが、絵の解説が神話の内容にも触れてあったのでとてもわかりやすくよかった。 やはり目を引くのはヨハネの切られた首が宙に浮き光が差しているのを指差すサロメを描いた「出現」とユニコーンと細かな刺繍のドレス…

「Dearフランキー」 エミリー・モーティマー ジェラルド・バドラー

耳に障害を持つ一人息子に、ずっと父親を装い、手紙を送り続ける母親。 そんな母子の前に、存在するはずのない「父親」が現れた・・・・ 主人公の男の子フランキーと母親がすごくなまっていた。 フランキーの父親は外国航路の船に乗っていることになっている…

あなたはファントム様だったのね

「フォー・ユア・プレジャー」 柴田よしき

探偵で園長の花咲シリーズ第二弾。 おいしいイタリアンを食べさせる「カンパニョール」のマダム理沙は恋人だが、ある日失踪をしてしまう。彼女の行方を探るうちにある暴力団稲葉組幹部と愛人の遺体を見つけてしまう。稲葉組と苦労して話をまとめたばかりだっ…

「フォー・ディア・ライフ」 柴田よしき

春日組の前組長の妾のおばあさん風見恭子からにこにこ園という保育園運営を任された花咲は表向きは園長、裏では探偵をやっている。以前警官だった彼は同僚を事故で殺してしまい、それがきっかけで警察は辞め、やさぐれていた所を風間に出会い、新しい気持ち…

「小説家の内緒話」 瀬戸内寂聴 山田詠美

このふたりは年も離れているのに共通点が多いなと感じる。二人とも恋愛経験が豊富で比較的若いときから成功していて文学的にも造詣が深いといった感じで。 恋愛感情は2年しかもたないという瀬戸内先生。山田詠美は3年というが、アメリカでは4年と言われて…

「重力ピエロ」伊坂幸太郎

恰好よくてユーモアがあり運動能力抜群の春は泉水の義父兄弟だ。昔母がレイプされてできたのが春だったが、みんなは家族として生活して、今は母も亡くなり、父は癌で入院中だ。 春は絵の才能があるが、今は街の落書き消しの仕事をしており、泉水は遺伝子の会…

「聖母(マドンナ)の深き淵」 柴田よしき

麻生がなぜ服役をすることになったのかがわかる本。 トランスジェンダーの美女磯島豊が消えた親友の女の子を捜して欲しいと頼まれた緑子は、新宿時代のつてで探偵をやっている麻生を紹介する。ヤク中で売春婦となっていたその女性由香ととうとう会える裁断だ…

「陰陽師」

最近微妙に妖怪ブームの私。 都で続けざまに猟奇的殺人事件がおこる(ここでもか?)。 それを調べ始める晴明と博雅は、男勝りの姫君(フカキョン)と出会う。 街角で琵琶を弾く男の子の音色の美しさに惹かれた博雅はつい笛をあわせてしまい、それをきっかけ…

「月神(ダイアナ)の浅き夢」 柴田よしき

連作を逆から読むのは好きではないのだが、これが一番最初に手に入ったので、待ちきれずこれから読むことにする。不倫関係だった安藤と小さな息子と一緒に家族として暮らし始め、しあわせな日々に警察で働き続けることに疑問を持ち始めた刑事の緑子だったが…

「スコルピオンの恋まじない」 ウディ・アレン

昔ながらの聞き込みで実績をあげる保険調査員のウディ・アレン、そこに改革のため乗り込んできた金髪の美女とは何かと衝突をしている。ある日職場のパーティでふたりは変な占い師にまじないをかけられ、あるキーワードを言われると言うことを聞いてしまうこ…

ぎんぎんも俊ちゃんが好き

先日フレンドパークを見ていたら、ぎんぎんこと塚本高史が出ていた。そこでいきなり関口宏が「俊ちゃん、好きですね?」と聞いてきた。すると彼はすかさず「はい、中村俊輔選手、好きです」と言っていた。まぁ、ぎんぎんも俊ちゃんが好きとは嬉しいわ。高感…

「聖なる黒夜」柴田よしき

最初は二段の厚い本なのでひょ〜と思ったが、一挙に読んでしまった。あるやくざの時期頭と目される大物韮崎が殺され、捜査一課の麻生が駆り出される。捜査の途中で昔、婦女暴行未遂で自分が逮捕した山内練と出会う。以前の印象は内気でまじめそうな青年だっ…

「イングリッシュ・ペイシェント」

大怪我をして記憶をなくした男と彼の看病を使われていない僧院でする看護婦のもとに、彼に復讐するため追って訪ねてきたカナダ人の男、爆弾処理のために来たインド系イギリス人の兵士。 男は以前砂漠のキャンプで知り合った女性と不倫の恋に落ち、それに気付…

「愛がなんだ」 角田光代

自己中心的で自分勝手なオレ様男のマモちゃんに惚れているテルコ。あまりに彼中心の生活がたたり仕事も首になるくらいだ。そのテルコの仲良しの友だちの葉子の母が典型的お妾さんで、旦那がいつ来てもいいように家は完璧に整い、まるで旅館の部屋のように隙…