「赤と青のガウン」 彬子女王

 

彬子様のオックスフォード留学期なのだがとても心優しい素直な若い女性で

とても好感が持てる。また宮家の日常も垣間見れてそれも興味深い。

お出かけは必ずお供を連れなくてはいけないとか。外国でもそうらしいのだが

ヨーロッパではなぜか連れずに出かけてもいいらしい。

今回は日本美術のご研究だったそうだが、なぜ外国で日本美術?と私も思った。

「19世紀末から21世紀にかけて西洋人が日本美術をどのように見ていたかを

大英博物館所蔵の日本美術コレクションを中心に明らかにする」というのが

テーマだったそうでなるほど。

 

崩し字の読み方も習って読めるようになったそうでやはりあれは勉強すれば

読めるようになるのかとハッとする。

 

アメリカでプライス夫妻のお会いしてコレクションを見せていただいたり

お話をしたりされてその様子もとても興味深かった。

日本美術は作品保護のため薄暗いところで展示だったりするが

昔の日本では自然光で作品を鑑賞したのだから自然光で見せるべきと

ご自分のコレクションの展覧会では自然光で見せたりされたそうで

その考えにもすごく共感した。

 

知的好奇心も刺激されアートも近く感じられるいい本だった。