「編めば編むほどわたしはわたしになっていった」 三國万里子

 

すごく評判が良かったので読んでみる。

 

著者はニット製作者なのだが彼女のエッセイ集。

ニットのことや小物、子供時代の思い出や息子のことなど

特別なことはないが読後感はなんだか優しい気持ちになるいい本だ。

ちょっと須賀敦子的というか・・

息子さんが小麦粉や乳製品に重度のアレルギーがあるのだが

みんなと同じものが食べられなくてもヒジキ煮や鍋で炊いたご飯に

感動する健やかで優しい男の子。美味しい食べ物を美味しいと感じて

素直に喜べる、よくこんないい子に育ったと感心してしまう。