2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「強運の持ち主」 瀬尾まいこ

アルバイト情報誌で見て占い師になった吉田幸子改めルイーズ吉田は、要領のよさでめきめき頭角を現し、今や「よくあたる」などと言われるようにまでなった。 占いを訪れる人々の人間模様、そして彼女の相談相手のボーイフレンドの通彦、占いの先生ジュリエ青…

「ケッヘル」中山可穂

ドーバーを望む海峡の町で偶然知り合った日本人男性に誘われ彼の経営する旅行社で働くことになる伽耶。彼女は夫の上司の代議士の妻と激しい恋をして駆け落ちをしていたが、彼女との関係に疲れ果て、一人で逃亡生活をしていたのだった。その旅行社は一風変わ…

「照柿」 高村薫

大幅改稿した「照柿」。読みながらどこが違うのかわかったような、わからないような・・・また単行本が読みたくなってしまう。 暑苦しくて脂ぎっている流れの中で、義兄の加納祐介の出るシーンは涼風の吹くような、涼しくなった秋に香る金木犀のようなさわや…

「マイボス・マイヒーロー」

今回はこのドラマだけしか見ていなかったな。 やくざの若頭(27)がボスである父親の命令で、高校に通いはじめるという話。 脚本が大森美香だし、長瀬君も出ているので、楽しみだったが、やはり楽しかった。そんな中だんだんと自己アピールを始める弟のミ…

「エリン・ブロコビッチ」

乳飲み子も含む3人の子供を抱えて離婚訴訟を起こしたが敗訴、その弁護士事務所に乗り込み自分を無理やり雇わせる。大企業の土地買収の訴訟について調べるうちに、大規模な公害訴訟に変わっていく。その件に精力的に絡んでいくうちに、自分の可能性や存在意…

「不美人論」 藤野美奈子  西研

美人は生まれながらにいかに優遇され、現代の貴族状態、それに比べてブスはハンデがいっぱいでいかに大変かということが繰り返し説かれる本。 読んでいて具体的の有名人名を出して、彼らのことを話しているのが、かなりきつ意ことを言っていて、ハラハラして…

「シャガール 〜アレコとアメリカ亡命時代〜」青森県立美術館

ART

緑に囲まれた美しい白亜の殿堂。最近できたらしいが、雪の季節はとても美しいことだろう。9時会館で15分くらいには着いたと思うが入場規制があってちょっと待たされた。その後もずっとあったようだが、そのおかげがあまりぎゅ〜ぎゅ〜にはならなかった。 …

「奈良美智+graf AtoZ 」

ART

青森でシャガール展を見に行くことになり、ちょっと足を伸ばして弘前にも行く。 新幹線で東京から乗ったのだが、まず東京駅での弁当屋の多さに驚く。そして弁当を買って電車に乗り込む。八戸で白鳥という特急に乗り換えて青森に行くのだが、この電車は北海道…

「あの世の話」 佐藤愛子  江原啓之

死後の世界や霊について佐藤愛子と江原啓之が対談形式で話を進める。 人にはそれぞれ守護霊や指導霊などがついているとか、人を恨んではいけないとか、物質主義的価値から離れるなど、なるほどと思う。 その中で自分の子供ができない場合は代理母などではな…

「蝶のかたみ」福島次郎

老人になったゲイの男性が、やはりゲイだった弟と自分の過去の思い出と現在を描く「蝶のかたみ」、若い男性教師が苦学生の教え子の男の子を家が遠いためバイトの後に親切心で泊めていたのがやがて愛欲の対象としてみてしまう「バスタオル」 う〜ん、あまり興…

「ひなた」 吉田修一

ひなた作者: 吉田修一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/01/21メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (100件) を見る 千葉のヤンキー一家出身で超有名ブランドの広報になぜか就職が決まり、仕事でしごかれているレイ、彼女の恋人で「女の…

「春夏秋冬そして春」

映画館で予告のちらしを見てから見てみたいと思っていた韓国映画。 緑に囲まれた山奥の湖に浮かぶ小さな古寺。そこに住む和尚と小さな坊主。坊主は自然の中で生命の尊さを学びながら修行をし成長していく。ところがあるとき若い女の子が病気でやってきて以来…

「雨月物語」

雨月物語 [VHS]出版社/メーカー: 大映発売日: 1995/10/13メディア: VHS クリック: 2回この商品を含むブログ (17件) を見る 戦時のどさくさで一儲けを狙う陶工と侍になる夢を持つ義弟が、家族を残して家を出る。戻ってきた彼らを待つ妻は変わり果て・・ もっ…