2022-01-01から1年間の記事一覧

「雪松図と吉祥づくし 幸せ運ぶ アートの宝船」 三井記念美術館

久しぶりに訪れたこの美術館。 東京駅から歩いたが駅の中はごった返している。 美術館裏にある日銀は古くて堂々とした西洋建築で散歩していても楽しい。 美術館入り口にはもう正月飾りがあった。 三井家の宝物が展示されている。 北三井家とか室町三井家、新…

「マイクスパイ・アンサンブル」 伊坂幸太郎

マイクロスパイ・アンサンブル (幻冬舎単行本) 作者:伊坂幸太郎 幻冬舎 Amazon 虫のように小さいスパイ、マイクロスパイの話。 ファンタジーで最近の伊坂幸太郎のお話は要約ができない。 そして彼の作品は女性がしっかりして逞しいというか 対等な感じで描か…

「京都・智積院の名宝 抒情と荘厳」 サントリー美術館

ミッドタウンの外にアイスリンクができていた。昔からあったかしら? 等伯の屏風絵は白の花が膨らみ厚みを持たせてあり絵の具を持っているようで 立体的になっている。他の草花の絵も細かく綺麗だった。 絵によってはかなり傷んだものもある。 以前は興味な…

「日本の風景を描く ー歌川広重から田渕俊夫までー」 山種美術館

日本の風景を描いたものを集めた。 見ていて私は雪の風景が好きと思う。 それは暗い空の雪でもすっかり晴れ上がった真っ青な空に白が光る絵でも。 山本丘人の「雪に立つ樹」などもよかった。東山魁夷の「白い嶺」も綺麗だったが 「白い壁」もシンプルでずっ…

映画「ミセスハリス、パリへ行く」 シャンテ

コロナが始まり映画に行ったのは2年振りくらいか? 今回は東宝の株主優待が切れる直前だったのでたまたまウィークデイでもあり 興味のあったミセスハリスに行って見ることに。 以前の優待はdiscount券だったが今回は無料券だった。嬉しい! 戦争未亡人のミセ…

「夜明けのM 林真理子」

夜明けのM (文春文庫) 作者:林 真理子 文藝春秋 Amazon アンアンの連載を集めたもの。 カトマンドゥに行った話が興味を引かれた。 小型機の遊覧飛行でエベレストを見れるらしくその体験が書かれていた。 これはのってみたい。 以前イグアスを遊覧飛行したが…

「フランス人は10着しか服を持たない2」ジェニファー・L・スコット

フランス人は10着しか服を持たない2 作者:ジェニファー・L・スコット 大和書房 Amazon 今回の内容はファッションより暮らし方にフォーカスしているような。 翻訳者が日本向きに内容をカスタマイズしているのではと感じる部分も。 美容関係で試してみたいの…

「闇と光 - 清親・安治・柳村」太田記念美術館

ここには久しぶりに来た。すごく小さな美術館と思ったが思ったより展示品はあった。 今回も版画絵だ。 小林清親の作品が大多数で、同じ版で色刷りを変えたものも並列していたりして 面白い。 でも圧倒的によかったのおは小倉柳村の作品。 彼は作品も少なく経…

「快適生活のお手入れ手帖」 美活生活クラブ編

快適生活のお手入れ手帖―衣服、小物、住まい 「お気に入り」を美しく、清潔に、長く使うコツ はまの出版 Amazon 洋服の選択や手入れ、掃除の仕方などの知恵が詰まった本で 色々役立ちそうな内容。 とりあえず洋服に関しては帰ってきたら「ブラシをかける」も…

「小山実稚恵ピアノリサイタル 最愛なるシューベルト」 オーチャードホール

久しぶりにオーチャードホールにて小山実稚恵さんのリサイタルに行く。 今回はオールシューベルトプログラムだった。 楽興の時 D780 作品94 即興曲D899 作品90 即興曲D935 作品142より ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D960 今だコロナの影響でマスク着用、私…

「とあるひととき」 

とあるひととき: 作家の朝、夕暮れ、午後十一時 平凡社 Amazon たくさんの作家達が朝、夕暮れ、午後十一時をテーマにエッセイを記したものを 集めたアンソロジー集。 どれも短く中には味わいのあるものもあり、イラストも都会的でシンプルな絵で とてもおし…

「ヴァロットン 白と黒展」 三菱一号館美術館

大好きなヴァロットン展。サブタイトルには「掘り出されたのは、人間のドラマ」とある。 普通の絵画もあるのだがやはり圧倒的に版画が素敵だ。 館内も光のアートがおしゃれで暖炉の上に蝋燭の陰絵とそれにじゃらつく猫の影絵が あったり屋根に猫の足跡の影が…

映画「モーリタニアン」

モーリタニアン 黒塗りの記録 [Blu-ray] ジョディ・フォスター, タハール・ラヒム, シャイリーン・ウッドリー, ベネディクト・カンバ―バッチ Amazon 911の後に首謀者の一人としてグアンタナモに収容されたモーリタニア人男性と その男性の弁護をする弁護士の…

「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」 国立西洋美術館

いかにもピカソな絵ももちろんあるがこんな絵も描くのかというものもあり。 「ミノタウロマキア」というエッチングはすごく幻想的で童話のようでもあり 綺麗な絵だった。 「緑色のマニキュアをつけたドラ・マール」もキュービズムの絵なのだが すごく理知的…

「十三代目市川團十郎白猿襲名披露 十一月吉例顔見世大歌舞伎」 歌舞伎座

市川海老蔵の團十郎襲名披露夜の部に行く。八代目市川新之助の初舞台でもある。 演目は幸四郎の「矢の根」、襲名の口上、「助六」だ。 幕には村上隆作成の華やかな祝幕がかけられ気持ちを盛り上げる。 玉三郎も月末には参加なのだが今日はいなくて残念。 昨…

「父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」ヤニス・バルファキス

父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。 作者:ヤニス・バルファキス ダイヤモンド社 Amazon ギリシャの経済危機の時に財務大臣を務めたバルファキスが易しく説いた経済の本。 とてもためになるし面白いしわかりやすい! こ…

なかなかじぶんで決められない人のための「決める」技術    柳生雄寛

なかなか自分で決められない人のための「決める」技術 作者:柳生 雄寛 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon いつも決められない私のための本と思った。決められる人と決められない人は どういう行動を取るか比較が各章に書いてあるがまさに私は決められ…

「クーリエ 最高機密の運び屋」 

クーリエ:最高機密の運び屋(字幕版) ベネディクト・カンバーバッチ Amazon フルシチョフ時代のソ連、イギリス、アメリカの話。 これは実話に基づいているようで見ていてもずっとハラハラしてしまった。 とにかくソ連って怖い。 ストーリーの不穏さをよそ…

「アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?」 カトリーン・マルサル

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? ; これからの経済と女性の話 作者:カトリーン・マルサル 河出書房新社 Amazon フェミニズムの視点から経済を語った本。 アダム・スミスが本を執筆できたのは彼の母親がせっせと食事を作ったり 彼の身の回りの世話をし…

「ジェイソン流お金の増やし方」 厚切りジェイソン

ジェイソン流お金の増やし方 作者:厚切りジェイソン ぴあ Amazon お金の増やし方についての本。 彼自身はお金の勉強もすごくしていると思うが暗号資産や信用とかに 手を出すのではなくインデックスファンド一択のようでそれもびっくり。 節約して貯めたお金…

「美をつくし 大阪市立美術館コレクション」 サントリー美術館

ここは時間指定なく入れたが混雑もさほどでよかった。 ここもやはり財界人のコレクション寄付によるものが多く、私も自分のコレクションを美術館に提供するような人生を送ってみたかったとまた思ってしまった。 お経などの書もあったが字が粒よりで本当に美…

「遠慮深いうたた寝」小川洋子

遠慮深いうたた寝 作者:小川洋子 河出書房新社 Amazon 小川洋子のエッセイだが各話が短編小説のように優しく美しい。 そしてこのタイトルも内容に相応しく珠玉だ。 歩いている時に巨大なグレートデーンが吠えるのに驚いたお母さんが 悲鳴をあげると「でも女…

「武漢コンフィデンシャル」手嶋龍一

武漢コンフィデンシャル 作者:手嶋龍一 小学館 Amazon これもすごく面白かった。 いつものスティーブンも出てくる。 タイトルがタイトルだけにコロナの発生の謎をもっと出してくるかと思ったが それ以外の話や歴史が多くそこはちょっと肩透かし。 舞台は主に…

映画「薔薇の名前」

薔薇の名前 The Name of the Rose [Blu-ray] ショーン・コネリー Amazon ドラマ版もあったのだが長いのでこれをみる事に。 急に中性ものが見たくなった。 やはりカソリックの世界は怖いし権力者の世界はどこも一緒。 なかなかのエロとグロの物語だった。 今…

「「芸術X力 ボストン美術館展」 東京都美術館

秋晴れの湿気も少なく気持ちのいい日だった。 暑いくらいだったが上野のあたりは緑も多く気持ちがいい。 ボストン美術館展はテレビの紹介なので見る作品に惹かれず 興味が湧かなかったものの時間があったので行ってみることにしたが これはこれで面白かった…

「進化系UKIYO-Eの美 新版画」 千葉市美術館

川瀬巴水・吉田博・伊東深水 世界を魅了した木版画という見出しがついているが 実に満足度の高い展覧会だった。 美術館に行きたくてネットで探していて見つけた。 ここの美術館は以前来たことがあったはずだがすっかり行き方を忘れてしまった。 しかも近づく…

「情報生産者になってみた-上野千鶴子に極意を学ぶ」 上野ゼミ卒業生チーム

情報生産者になってみた ──上野千鶴子に極意を学ぶ (ちくま新書) 作者:上野ゼミ卒業生チーム,竹内慶至,坂爪真吾,大滝世津子,開沼博,中村かさね,中野円佳 筑摩書房 Amazon 上野さんのゼミではテクニカルな手法のようなものをしっかりと教えていたのだというの…

映画「シルクロード.com 史上最大の闇サイト」

シルクロード.com―史上最大の闇サイト―(字幕版) ジェイソン・クラーク Amazon ITに明るい男の子が警察などにバレないように自由に取引ができるサイトを立ち上げ 世間で瞬く間に広がる。やがて警察にも目をつけられ・・・ 主人公の男の子は薬の取引などをなん…

映画「ビット・コインウォーズ 暗号資産の行方」

ビットコイン・ウォーズ 暗号資産の行方(字幕版) カート・ラッセル Amazon 田舎から出て都会の大銀行で監査の仕事をする主人公が探ってはいけないところを 見つけて自分の生まれ故郷に飛ばされる。実家の農場は破格の値段で買収を 持ちかけられ明らかに何か…

「おしゃれは7、8割でいい」地曳いく子

おしゃれは7、8割でいい 作者:地曳 いく子 光文社 Amazon 会社に行く通勤服は制服のように決めてしまうのがいいのかも