「闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由」 ジェーン・スー

 

 

対談集なのだが軽い読み物だろうと手に取ったら

なかなか読み応えのあるすごく興味深い内容満載で

いい意味で驚いた。スーの深い洞察のなせる技?

 

大草直子さんは「下から国立」の優秀女子。

国立育ちには下から私立の子女とは異なる特殊な性質があるというのも

知らなかったので興味深かった。

大草さんの小学校は六年間クラス替えがなかったというのもびっくり。

小1からのヒエラルキーが高校まで持ち越され、スポーツが

できる人がリーダーになったり。高校で外部から入った人達は

学力などが超優秀で差が付いてきてしまうよう。

そんな実態があるとは。

 

一条ゆかりの作品のための調査の鋭さにもびっくり。

観察力が凄まじい。一流のマーケティング力でビジネスにも

流用できるだろう。

世界中のZARAを見て各国ごとに売れるものを戦略的に変えて

ニーズに合わせていることなども具体的に話していたり。

勉強と調査への情熱がすごい。

そして自分は自分の最大の味方になるというのが徹底していていい。

 

とにかく読んでよかった本だった。