「コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった」 マルク・レビンソン

 

you tubeですすすめを見て読んでみることに。

 

コンテナをキーワードに物流の歴史やコンテナが世界をどう変えていったかなど

書いてあるのだがその中で中心的な人物として出てくる実業家マルコム・マクリーン

彼の生涯は波瀾万丈で十分映画になる。デカプリオかマット・デイモンとか?

 

それにしてもアメリカ(に限らないが)では既得権益や政府の補助金、労組との戦いなど

本当に次々と障害に見舞われる。特にストライキというのは大きな影響を及ぼす。

でも無くなっていく仕事というのは運命で例え流れに逆らって一時的に時間を

伸ばしても最終的にはなくなっていくものなのだと痛感。

でもなくなる仕事もあれば新しく生まれる仕事もある。ウーバーの配達員のように。

アメリカの大手自動車会社で大がかりなストライキを現在行っているが

テスラの自動車工の給料は大手より相当低いらしい。電気自動車は使う部品も

減っているので工員の作業も減る。沖仲仕の仕事がなくなっていく様子を

読んでいてこのニュースを思い出してしまった。

 

ベトナム戦争の時にアメリカから軍に物資を補給する話がとても面白かった。

マクリーンが乗り出して劇的に全てを変えていく前の混乱ぶりは

まるでコメディのよう。そして戦地に宗教グッズやアイスクリームまで

運んでいたアメリカ軍ってすごい。

 

そして日本も高度成長期で官民一体となり旺盛な意欲で外国から学び

スピードを持って動いていて頼もしい。今と違うな・・

この本の翻訳が読みやすく何気ない言い回しもすごくしっくりしていて良かった。