2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ナラタージュ」 島本理生

大学生になった泉に高校の時の演劇部の顧問だった葉山先生から電話がかかってて、人数の少ない現演劇部の発表の手伝いをして欲しいと頼まれて参加する。そこにはやはり卒業生で頼まれた元部員の黒川、その彼女で泉の友だちの志緒、そして黒川の大学の友だち…

「不機嫌なジーン」 

TV

大森美香の脚本に惹かれ、先日再放送した際に録画して全部見た。 竹内結子は屈託のない、本当に嬉しそうな笑顔が魅力的だ。 ジーンと教授はくっついたり離れたりして最終的にはくっついて終わりと思っていたが、意外な方向で終わってしまった。まあ、まだ望…

「リレキショ」 中村航

拾い癖のある女性に「弟がほしかったの」と拾われ、のこのこと付いて行き、「犬のように名前をつけられた」僕は、姉さんと暮らし、今は近くのガソリンスタンドで働いている。 ある日原付きバイクに乗った女の子ウルシバラから手紙を受け取る。彼女は受験生で…

「一冊の手帳で夢は必ずかなう − なりたい自分になるシンプルな方法」熊谷正寿

要するに長期計画を立て逆算していつまでに何をするか決め、それを手帳に記していつもモチベーションをキープする、その方法やポイントを記している。 まずは自分の夢を書き出し、いつまでにそれをかなえるかを決め、そうなるために努力することややることを…

「日展」 上野国立美術館

ART

本当は「プーシキン展」を見たかったが、なんと入場20分待ちということだったので、急遽「日展」を見ることにした。 日展を見るのは2〜3度目かと思うが、作品数が膨大でしかもいい作品が少数なのを見ていて思い出した。だんだんと疲れてざっと見流す感じ…

「同じ月を見ている」

丸の内TOEIで朝9時40分の回で舞台挨拶があるというので、つらい早起きを克服してがんばって行って見た。予定より遅い電車になってしまったが乗り換えでダッシュしてcatch upしたため30分以上前には入場できた。 舞台挨拶付きの映画を見に行ったのは初め…

おかえり、ヒーロー

「同じ月を見ている」公開記念写真展

「窪塚洋介が映すもの」という写真集の作品を中心に展示してあるが、平間至の作品のいくつかはそれになかったもので、とてもよかった。写真集では洋介君のアップの写真がページのとじで分かれてしまい作品としては見にくくて残念だったが、ここでは一枚で見…

「ロミオとロミオは永遠に」恩田陸

汚染され荒廃した近未来の日本でまともの生き残るためには、大変な難関を通り抜け「大東京学園」に入学することから始まる。そこでさらに勝ち抜け卒業総代になることが必要とされだれもがそれを目標にしている。しかしアキラとシゲルを待ち受けていたのは、…

「サンピエールの生命」

あるフランスの島で殺人事件が起こり、その犯人ニールは死刑の判決を受ける。税関吏の夫のもとでしばらく拘束することになったのを機に、住民のための労働をさせて行くマダム・ラ。だんだんとニール自身も改心をし、住民の見る目も変わり、みんなの生活にな…

「雪が降る」 藤原伊織

ネットと紹介されて面白そうと読んでみた短編集。 かつての部下が社内で仕事に行き詰まり今の上司を殺してしまう。それをきっかけに吉井は子供の頃に出会った悲しい殺人事件の思い出す。実家の玉突き屋にある日若い青年が訪ねてくる。彼はぼうっとしているよ…

「犬はどこだ」 米澤穂信

東京での生活を引き払い故郷で犬探し屋を開業した紺屋の事務所に届いた依頼は、失踪した若い女性探しだった。友だちがせっせと探偵として彼を宣伝してくれたおかげで、引き続き今度は古文書の解明の仕事も来てしまう。昔の後輩ハンペーも参加してお互い別の…

「百万の手」 畠中恵

大好きな「しゃばけ」シリーズの作家、畠中恵の現代物ファンタスティック・ミステリー。 過呼吸の持病を持つ中学生の夏貴の親友正哉の家が火事になり、親友も目の前で焼死した。ところが嘆き悲しむ夏貴の前に、親友の残した携帯から彼が画面にあわられ不審な…

「サワコとピーコ」

ピーコの広くて豪華な交友関係には驚く。彼はそのために芸術や音楽の勉強も欠かさず、本もよく読み努力しているのがまたすごい。みんなのことをとてもいい人と伝わる言い方も好感が持てる。しかも彼の家族(特に両親)が半端なくいい人で感動する。今回も佐…

「窪塚洋介が映すもの」 

映画「同じ月を見ている」からのフォトエッセイ。 いや〜、思わず買ってしまいました。 平間至の写真が好きなので、彼の作品が楽しみだったが、蜷川実花の写真がすっかりと気に入ってしまった。甘ったるくて素敵な窪塚君の写真だった。 雑誌でHIROMIXの写真…

「漂泊者 ながれもの」 風間一輝

八百長を強要したトレーナーを殺害し、時効になるまで私立探偵をしながら逃げている元ボクサーの室井。彼の元に依頼してきた教会の牧師南方は、教会敷地に障害者用の学校を建設しようとしたところ住民の反対にあった。住民運動の不自然さを感じ調査を進める…