加速文化の重圧に対抗する7つの方法とサブタイトルが付いている。
何でも加速化していきそれをよしとする、自分の気持ちを優先し
すぎるのは果たして生きやすいことに繋がるのかと問われる。
自分の内面でしっくりこないことを実行に移すことには
多次元で相互に連携する優れた効果があるそうだ。
まず将来訪れるかもしれない試練に立ち向かう力を養う。
居心地のいいことばかりしか経験していなかったらそうではないことに
耐えるのは困難になる。不愉快に耐えることを経験しておけば
不愉快なことを無闇に恐れなくていいと学べる。
所有のありがたみを知るためにはそれなしで済ませようとすること。
倫理的価値のあることを実践するのは必ずしも快適なことではないが
実行すること。
この本でよく出てくるストア派の哲学に裏打ちされた著者の人間観は
たゆまぬ進歩や成長ではなく尊厳や心の平安を大切にするもの。
うまくまとめられないのだが社会で快適に生きるには
個々人が意のままに生きることではないのだとわかった。