ギリシャの経済危機の時に財務大臣を務めたバルファキスが易しく説いた経済の本。
とてもためになるし面白いしわかりやすい!
この本も経済の始まりの歴史から説明しているが政治と宗教、権力、地主と市場経済の
関連など興味深いし、借金、債務が経済には欠かせないという視点が
私には目新しく、でもすごく納得した。ことあるごとにバルファキスは債務について
この本に記しているがそれだけ経済には欠かせない大切なものなのだろう。
経済が社会の「エンジン」で借金が「燃料」なら労働力はエンジンに点火するための
「火花」でお金はエンジンをなめらかに動かし続けるための「潤滑油」と
彼は例えている。労働力とお金はエンジンを動かす力も止める力もある。
技術革新で全てロボットに置き換わって全てがうまくいくわけではない。
ロボットはお金を使わないから。人間を雇っている限りは人はお金を循環させる。
なんでもオートメーション化すればいいというわけではないのだというのも
今更だが気付かされた。
とても興味深く面白かった。