上野さんのゼミではテクニカルな手法のようなものをしっかりと教えていたのだというのも新鮮だった。とにかくみんなに突っ込まれて発表するのは大変そうだったが。
彼女のいう「個人的な問題を社会の問題に」というのが理解できた。
個人的な問題はみんなが抱える社会的な問題だったりするのだ。
この中でハイキャリアでバリバリ働いていた高学歴の女性が子供が生まれてから
周りの見る目も変わり以前のように働けず悩む話が出てくる。
いわゆる女性が働きやすい職場を選ばずバリバリやれるハードな職場に突入し
出産後にかえって退職しやすい実態があったり。
この研究で女性側だけでなくその配偶者にの視点を向けているのが新しく感じた。
「競争に対する親和性が高い女性は自らの職場のみならず、配偶者としても自分と
同等以上にハードな働き方をしている相手をえらんでしまい、しかも夫にも
出世から降りてほしくないと思って八方塞がりになってしまう」
なぜ高学歴の女性は下方婚をして主夫をしてくれる男性を選ばないのかという
批判があったそうだがこれが答えだ。
なるほどな。この考え方は確かに仕方ないのかも。だからと言って放置するべき
課題ではないので頭いい人考えてください。