これもすごく面白かった。
いつものスティーブンも出てくる。
タイトルがタイトルだけにコロナの発生の謎をもっと出してくるかと思ったが
それ以外の話や歴史が多くそこはちょっと肩透かし。
舞台は主に香港で最近はめっきり行っていないがお馴染みの場所が
たくさん出てきて興味深い。レパルスベイにスティーブンは住んでいるなんて
すごいわ。
わかっているようでわかっていない中国の歴史も読んでいておさらいしたくなる。
雨傘運動の背景や様子もわかりやすかった。
史実とフィクションが絶妙に絡まっているのが原田マハの本のように
「どこまでほんとなの!?」って感じで私を惑わす(笑)
オーストラリアのタスマニアの山を探索するシーンも自分がそこに
行ったように感じる。アボリジニたちの自然と共存するスピリチュアルな能力にも
感動。オーストラリアでは単に原住民で保護されすぎて働かずに怠惰に
生きているという印象だったで味方も変わる。
武漢病毒研究所がウイルス研究では世界レベルの屈指の研究所だったのも驚く。
そんな凄いところなのにセキュリティなど安全レベルが低いというのも
コロナが流行り出した時にそこから流失したと散々言われていたが
それはアリだったかもと思う。
コウモリは哺乳類なので人間に通常感染しない自然界のウイルスもそこから移ることが
あるというのは不気味で今後も定期的にコロナのウイルスは流行るのだろうと
感じた。