「サイコロジー・オブ・マネー一生お金に困らない『富」のマインドセット」 モーガン・ハウセル

 

意外に世の中運も影響している。よくも悪くもという。

成功と失敗には運とリスクが大きく影響をしており、何事も見かけほど

良くも悪くもないという考えは少し心が穏やかになる気がする。

 

テールイベントの話もとても興味深い。

例えば優れた美術品商は膨大な量の美術品を投資対象として購入する。

多くの美術品を長期保有するとその一部が優れた投資対象であることが判明する。

その結果、ごく一部の高リターンな美術品によりコレクション全体が黒字になるという、

一生かけて手に入れた作品の99%が価値がないものでも残りの1%がピカソのような

作品なら全ての失敗を帳消しにできる。

ビジネスも投資も多くがこの仕組みで動いている。結果的にトータルで儲ければいい。

全部が成功、儲かることはあり得ない。失敗がたくさんあってもそれを上回る成功が

あれば結果オーライ。最近ユーチューブで見た大金持ち達の話でもそんなことを

言っていた。ものすごい損もたくさんしているが大金を稼いでいるから帳消し。

数を打つのは大切なのね。

 

人間が幸福感をもたらすのは人生を自分でコントロールしているという感覚。

そしてお金は蓄えが増えるごとに自分は周りの都合に左右されずに自律的に

生きられるようになり「自由」がお金がもたらす最大の価値らしい。

確かにそうかもな。

 

著者は複利の大切さを何度も説く。バフェットがあそこまで大金持ちになれたのは

ひとえに長い期間の複利のおかげとことあるごとに言っていた。

インデックスファンドでコツコツと長い時間を掛けて貯めていくのが

最終的にお金持ちになる近道らしいから今からでもやらなきゃだわ。