汐留のパナソニック美術館に行って、ルオーを見る。
ここは以前に来たことがあったが新橋からの行き方は簡単だった。
汐留は港区、新橋も港区というのがまるで中央区かという銀座との距離なのに
なんとなく違和感。
そしてここに来ると目の前に巨大な電通ビルがあり圧倒され儲かっているのねと
しみじみ思う。
美術館の入っているビルはパナソニックの技術を見せつけるようなトイレだった。
週末は事前予約を奨励されていたので予約をしたが切符は現場で
買うこともでき、100円引きクーポンが使えてラッキー。
ルオーは初期は写実的な絵もありダヴィンチにも影響を受けたそうで
それっぽい絵がある。途中からだんだんルオーらしくなる。
絵の具を重ねて厚みと立体感を出すスタイルは独特。
これも彼のスタイルだが私はゴツゴツしていない方が好み。
戦争を描いた白黒の絵(版画?)がスタイリッシュ。
セザンヌを崇拝し彼の記念にエクサンプロバンスに泉建設に尽力したらしいが
その元絵もなんだか惹かれる。
それにしてもセザンヌがたくさんの画家のヒーローなのが
いまだにわからない。
宗教テーマの絵も多いが絵が単純だから温かみがありほっこりする。
「深き淵より」という絵もシンプルすぎる線だが哀愁と郷愁を感じる。
彼の絵はシンプルすぎて絵本の挿絵のように一見稚拙に感じるが
それゆえに深く思いを馳せることができる。
今回の絵もポンピドゥセンターからの絵が多かったが、マティス展も
相当数がポンピドゥセンターからだった。