西洋美術館リニューアルオープン記念となっている。
西洋美術館の所蔵とフォルクヴァング美術館の所蔵を展示している。
フリードリヒの「夕日の前に立つ女性」はノスタルジックを感じる絵で楽しみにしていたが
思ったより大分小さなもので少し残念。もちろん雰囲気は良かったが。
モネは「ルーヴシエンヌの雪景色」と「ルーアン大聖堂のファサード(朝露)」が
良かった。
クレーの「月の出 サンジェルマン界隈」は以前どこかでポストカードを買った。
シンプルな色と形だけで表現されているが色が淡くて綺麗。
ホドラーの「モンタナ湖から眺めたヴァイスホルン」は色鮮やかで画面はほぼ青と白。
これも拙いくらいのシンプルな筆致ででも明るさと力強さを感じ目を奪われる。
シニャックの「サン=トロペの港」も青と赤で港を描き南仏の華やかさを満喫できる。
点描画はあまり興味ないのだがこれは綺麗なのでしばらく見てしまった。
ゴーギャンの「扇を持つ娘」は背景も少女の肌の色と同化しそうなブラウンで
色も彼女の着衣の白とあとは肌、髪、椅子、壁と茶のグラデーションに
気だるい表情でとてもいい。「海辺に立つブルターニュの少女たち」も
西洋人の女の子を描くゴーギャンが私的には目新しく感じ綺麗で良かった。
展覧会のチラシに出ているゴッホの「刈り入れ」と明るく色合いが美しく躍動感があり
見ていてとても面白かった。
今回も色々見ていてキャンバスに塗り残しがあったり色が薄かったり重なりが
ない絵はあまり好みではないと気づいた。べったり絵の具を重ねて描いた絵が
好きなのね。写実的な絵も大好きだがやはり絵本の絵のような線が単純な
絵を益々好きになっていくのだった。