「パレード」

ネットフリックスで藤井道人監督の「パレード」をみる。

この世に心を残した死人たちのファンタジー

WOWOWドラマで「オレは死んじまったぜ」と内容がかぶる感じ。

こちらはテーマ曲もオラは死んじまっただをポップに編曲したカバーで

ドラマの内容的にもすごく良かった。

これに比べるとこの世への未練の内容が少し弱く感じた。

 

「幽☆遊☆白書」

漫画原作があるのは知っていたがタイトルの字面から

子供向け妖怪漫画かと思っていたがそれなりに楽しめた。

吾郎ちゃんの悪役も不気味でgood

戸愚呂弟をなぜ綾野剛がやるのかと思ったが

最後まで見たら辛い過去がありなるほどと納得。

梶芽衣子が昔に一緒に修行していた武術の達人役なのだが

若い頃の映像が自然だった。

 

 

「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館蔵」 東京都美術館

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雨が降っている平日だから少しは空いているかと思ったが

やはり混んでいる。きっと週末よりはずっとマシなんだろうが。

最近はどこに行っても混んでいて疲れる。

面白い作品もあったのだが何となくスピードアップで流し見をしてしまった。

アメリカの印象派の絵画も良かった。

それにしても老眼が進んで近視を弱くしているコンタクトを使っているせいか

いまいち見えにくい。コンタクト変えようかな?

「合う」のメカニズムを科学する 影響し合う「あなた」と「わたし」の心理学 阪口幸駿/富田健太

 

内容は柔らかそうなのに意外に科学している本。

「合う」をテーマに複数の学者が各章を書いている。

 

赤ちゃんの視力は生まれてすぐには0.02程度しかないということや

赤ちゃんの笑顔は生理的微笑という筋肉の動きというのは驚きだ。

その微笑により養育者や親は喜びを感じ可愛いという感情が出てきて世話をする。

 

目の話も興味深い。「相手に見られることによって認知や行動が変化する」

人間の目の写真などが貼ってあると悪いことをしにくい傾向になるなどの話は

華麗なるギャツビー」の映画を思い出す。

でも多数の人がいる場面では偽物の目の効果は薄いらしいが。

すでに多くの目にさらされているから視線の効果が薄くなるのだろうとのことらしい。

 

評価の話もおもしろい。他者の評価を見て自分の評価を変えることについて。

他者に合わせて自分の評価を動かした時の脳の活動は美味しいものを食べたり

お金をもらったりといった報酬の処理に関わるとされる脳の反応があるそうだ。

流行るものがますます流行るというのはこの傾向によるのだろうか?

 

人は自分を少し過大評価し、少し個性的と思いながらも極端な少数派に

なるのは嫌がる傾向にあるようだ。

(重度でない)うつ病の人は世界の認識がより「正確」で、うつ病でない健康な人は

世界を「ポジティブに」歪んで認識しているという報告があるそうだ。

自分はそこそこやれているというポジティブ幻想が持てなくなる時に

人は精神的な健康を保てなくなるのかもというのは納得。

 

映画「ショコラ」

 

ジュリエット・ビノシュが綺麗で色っぽい。

市長の秘書をやっている女性はおしゃれだったが基本的に

村の女性たちは色も地味で冴えない格好、靴も黒だがその中でビノシュは

カラフルで赤のパンプスを履いていたりする。必ずウエストが絞られた

シルエットがポイントだ。

昔らしく女性蔑視なシーンもあり辛い内容もありつつ最後はハッピーエンドで

良かった。

「猿若祭二月大歌舞伎」 歌舞伎座

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「僕らの時代」に七之助が出ていてこの歌舞伎公演を知り仁左衛門さんが

お出になるので急に思い立って見にいくことにした。

今回のお目当ては「籠釣瓶花街酔醒」

勘九郎は本当に父親そっくりの声と芝居で錯覚しそうになるほどだ。

そして仁左衛門さんの見目麗しさ・・とてもあのお年とは思えない

スタイルと姿勢の良さ。最近は割とやる役が決まっている感じだったので

クズのタラシが可愛くて嬉しい。

七之助玉三郎を彷彿とさせる。

 

雨だったせいか日曜だったせいかわからないが地下の自動発券機がすごく並んでいて

びっくりした。そして音声ガイドはいつの間にかdepositがなくなっていた。

以前は公演終了後に千円札をたくさん握りしめてスタッフの皆さんが

払い戻ししていたなあ・・

 

ロビーには勘三郎の写真とお香があった。

まだ最近のことのように思えたな。

「新しい出会いなんて期待できないんだから、誰かの恋観てリハビリするしかない」

 

 

ジェーン•スーと高橋芳朗によるラブコメ映画対談なのだが、視点もフェアで観察も鋭く面白い。アメリカのカルチャーにも通じているようで映画の背景などの補足説明も勉強になる。肩肘張らずにジェンダーにも言及しておりその点もいい。

ブコメ映画がたくさん紹介されていて、読んでいるととても観たくなる。「キューティ•ブロンド」は特に興味惹かれた。「ロング•ショット」は観たはずだがもう一度復習したいし、「アバウト•タイム」「ハート・オブ・ウーマン」「あなたが寝てる間に…」「恋愛適齢期」などみたくなった映画てんこもりだった。

「アイフィールプリティ」も必ず観る!