橘玲って名前が女性っぽいから女性なのかとしばらく思っていたのだが
本を読むと男性と感じる。でもこの本を読んでいたらジェンダー感覚が
すごくフェアで「やはり女性?」と感じたり・・・
この本もとても読んでいて納得するし読んできて興味深かった。
「ひとは自分と似ているひとからの助言が最も役に立つ」というのが
最後に書いてあってそれが一番響いたりして。
ストレスの実験の話でストレスから逃れる選択技を与えられた犬はストレスホルモンの
レベルがさほど上がらないにも関わらず選択技がない方はストレス値の上限を
超えてしまい、あらゆる刺激に対して何の反応もしなくなるというのは
人間でもあるから読んでいて怖くなった。
日本の会社が働きすぎで亡くなる人がいる話も日本は仕事のプロありきではなく
人ありきの会社の構造を説明されてすごく納得。スキルや経験、知識がない人間が
「不適材不適所」で現場を混乱し長時間労働のマンパワーで何とか切り抜けようとし
パワハラとセクハラが蔓延することになるというのもなるほど理解できる。
不幸な人は不幸な隣人と、幸福な人は幸福な隣人と付き合う傾向にあり
幸福や不幸も「伝染」するというのも薄々知っていたが自分も
それを気をつけようと改めて思う。
うつ病のリスクも逆境を経験した数が中程度の人たちが一番低いらしい。
まるで逆境を経験していない人もうつ病になることが多いそうだ。
自分はどうだろうと考える。