「裏閻魔2」 中村ふみ

裏閻魔2 (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)

裏閻魔2 (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)


戦中から戦後に動いていく日本で、幕末から鬼込めという刺青により
不老不死を得た青年閻魔。親友の娘で今では家族以上の存在となった
奈津は今ではすっかりと年を取り、彼のもとから姿を消して久しいが
今でも彼女を探し出したいと思っている。

ある日不審な自殺者が街で続き、彼らは一様に手に小さな刺青の
ようなものがあり、下手な鬼込めを誰かがしていると探し始める閻魔。
一方で孤児に妙になつかれ、一時は一緒に暮らすものの、
入墨に興味を持ち、いつしか鬼込めの存在を知り心配になった閻魔は
きちんとしたところに預けようとしたが、逃げられてしまった。

数年後出会った時にはすっかりやさぐれており、きちんとした
教育を受けないまま見よう見まねで危険な入墨に手を出していた。

今回もとても楽しかったし、次回作があったらまた読みたい。
兄弟子で同じく不老不死の彫師である夜叉が今回はいい人になっている。
人の心臓を定期的に取らないと体が弱るのに、最近は手を出さなくなってきた。
そのせいかすっかり儚い様子になっている。
なんだかよりかっこいい存在になってきた。

1作目の出来ごとや登場人物が出てくるが忘れてきたので
もう一度読み返したくなった。