「AX」伊坂幸太郎

 

 普段は文具メーカーに勤める凄腕の殺し屋通称「兜」は

家では常に妻の言動に気を配りアンテナを張り彼女が機嫌を

損ねないように全精力を使っている恐妻家。

 

友達と呼べるような存在のいなかった兜が

スポーツクラブで知り合った恐妻家の男性と意気投合。

すっかり仲良しになるが事件が起こり彼はいなくなる。

この人ももしかしたら裏の顔があるのではと思っていたら

なかった。

その後に知り合う警備のおじさんも頼りなさそうなのに

こちらは本当に裏の顔があり、親しくなるのだが

最後は・・

 

この調子で奥さんにおびえながら仕事を続けていくのだろうと

漠然と読んでいたら突然の展開に唖然とする。

大人になった息子が父の思い出をたどっていくと

だんだんと兜のことがすこしづつわかってくる。

それでも最後はどうだった??とよくわからないところもあったが。

 

でもやはり伊坂幸太郎は面白い。

これをドラマ化するなら誰かなと思ったら、コマーシャルで見かけた

阿部サダヲ、でも大泉洋もいいかも、あ、やっぱり兜は大森南朋

警備員がサダヲ?なんて考えたり・・