田房さんは漫画家でライター。コミックエッセイがベストセラーになっているそう。
「個人的なことは政治的なこと」ということが繰り返しテーマとして出てくる。
自分の生きづらさは自分だけの問題じゃなかったということにフェミニズムを知ると
気付く人が増えると思う。
上野先生がフェミニズムの歴史や流れなどについて話してくれており
日本での状況が分かる。
フェミニズム同様に障害者も運動をしているという話で、障害者もラッシュアワー時
電車に車椅子で乗り込むアクションをしたり、駅員に「階段の上に上げろ」と
要求をするなどして今や駅にエレベーターがついた。罵倒されたり嫌がられたり
しながらも自立と権利を求めて闘ってきたおかげ。やはり世間を動かすには
目を引くことをしないとなんだなとハッとした。
「女性のセクシャリティは男性のもの」と男性は思っているから相手を「守る」と
いう発想になるというのも目からウロコだった。
田房さんは上野さんとも普通に話していてすごい。
子育て中の女性達にも読んでほしい本だ。