「最後はなぜかうまくいくイタリア人」宮嶋勲

 

 

この本を読んでいるとイタリア人が愛おしくなる。著者はワインジャーナリストで年に15回くらいイタリアに行ってるらしい。彼が経験した色々なイタリア人の生態をユーモアたっぷりに描いている。言葉選びも適切でたくみで私のツボをつきまくる。

「とにかく今に生きる」先のことは後回し。でもこれこそがマインドフルネスだよな。だから精神衛生上もいいのかもと。その瞬間おもしろそうに見えることに熱中し今を生きる。人生寄り道を繰り返しジグザグに進む。

また自分にも他人にも同様に甘いイタリア人。

寛容すぎるために事態が改善しないこともしばしば。やたらと寛容という言葉が読んでいると出てくるが、日本人の不寛容の現代をみるとやはり人間的で羨ましい。

日頃今に集合し、嫌なことは伸ばせる限り後回し、前持って準備もしないでいると不測の事態も頻繁に起きるようで、勘を働かせたりその場でなんとかする能力がすごいらしい。

フランス人のことは無慈悲だとかイジワルと思っているらしいのもよく聞く話だ。

とにかく人間らしいから疲れていると行きたくなる国なのだな。実際に行ったら何かとイライラするだろうが。