「限界から始まる」上野千鶴子 鈴木涼美 往復書簡

 

ブレイディみかこさんの本で紹介されていて興味を持ったのだが

実に面白い本だった。字がぎっしりで読むのに時間が掛かったが。

 

ジェンダー問題や今の日本の現状など読んでいて大きく頷いたり。

自分が思っていても言語でうまく言い表せないことを描かれていたりして

女性たちの悔しい思いなどを改めて感じる。

全てが面白かったし勉強にもなったのだが、上野さんが親を見送った時

「親より先に死なないのが子の役目。立派に役目を果たされましたね」と

言っていただいたというエピソードが忘れられない、

なんて素敵な言葉だろうと読んでいて泣いてしまったのは

最近母を自分が亡くしたせいか。

 

上野さんの他の著作にも興味を持った。

遥洋子の「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」も読み返したくなった。