「みちのく いとしい仏たち」 東京ステーションギャラリー

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ステーションギャラリーに「みちのく いとしい仏たち」を見に行く。素朴な作りの東北の民間仏の展覧会。思った以上に素朴で拙い印象だ。あまりに拙く縄文時代あたりのものかと思うほど。(今回は江戸時代のものが多かった) その分可愛らしさやいじらしさが増すからか、解説文にも愛おしさがひしひし伝わる。中国風の装束のものが意外に多く感じた。聖徳太子信仰もあったと紹介されていたがそんなに遠い東北でなぜ?と不思議だ。また荒削りで南洋あたりで見かけそうな木像のようにも感じた。そんななか突然円空仏が出てきてあまりに洗練されていてまた驚いた。いつもは朴訥とした印象なのに。
一番最後に出てきた如来立像(観音寺)は特に拙い仏像として紹介されていたが、むしろモダンアートのようなスタイリッシュさを感じた。