「春陽会誕生100年 それぞれの闘い」 東京ステーションギャラリー

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電車の中で今日はどこに行こうか考えて急にこれに行ってみようと思い来たが

よかった。

かなり前から電車の広告などでポスタービジュアルになっている岡鹿之助「魚」など

あまり興味を惹かれないと思ったが実際見てみると面白かった。

 

梅原龍三郎の「カンヌ」は陽光のカンヌが何となく暗い。じっと見ていると

細部は南国の明るさを感じる不思議。

そしてさすがの岸田劉生。花を描いた静物画も迫力がある。「林六先生閑居図」はそれとは

正反対のゆるゆる系。「芝居絵」も良かった。

萬鐡五郎の「魚を運ぶ人」もシンプルで大胆な墨画でポツンと魚を運ぶ人が

妙にコミカルで構図がいい。小山敬三の「アルカンタラの橋」は画風がなんだか

セザンヌの真似っぽいのが気になったがミステリアスで面白い構図の絵。

 

面白い展覧会だったがマチス風、ピカソ風、ゴッホ風などの絵があると

なんだか残念感を感じてしまうのよね。これはこれでありなのだろうか?