「ミセスハリスパリに行く」の映画さながらにお針子たちが大活躍。
あの映画と続けてみるとすごく理解できる気がする。
ラフ・シモンズがディオールのデザイナーになり始めてのオートクチュールを
発表するまでのドキュメンタリー。
勝手にラフ・シモンズって髪を結んでいる黒人かと思っていたので
こんなナイーブそうないいとこのお坊ちゃん風で驚く。
ベルギー人らしい。彼の右手としてサポートするピーターはイケメンで
おしゃれで気遣いのできるゲイ、お針子たちとの間に立って
お互いがうまくやっていけるように働くラフのスポークスマンの
ような存在。ラフが芸術家気質で人間関係を拗らせるようなところがあり
彼がいてくれるから成功できるのだろう。
お針子たちはみんなすごく長く勤めている人が多いプロ。
それぞれが顧客を持っていたりして長時間労働をしている。
そのお針子のチーフが準備の最中、ある日NYに出張で行ってしまいラフが激怒。
だがメゾンとしても年間に大量に購入してくれる重要顧客に請われたら
ビジネスとして行かざるを得ないのがマネージメントの考えでもある。
それにしてもデザイナーは一からデザインするのではなく叩き台のような
デザインをメゾンのメンバーがしてそこから手を入れて仕上げるもの
なのだろうか?何となく描写を見ていてそんな気がした。