新聞書評を見て興味を持ち、久しぶりにフランス小説を読んだ。
カミラ夫人のおすすめでもあるらしい。
盗まれたハンドバックは金目のものを抜かれて捨てられた。
バッグには赤い手帳とモディアノのサイン本。
持ち主が困っているだろうと拾って届けようとした男性は
届けた警察署から遺失物センターに届けるように言われ
一度自宅に持ち帰り…
手帳に記載された彼女の言葉たちに魅了されいつしか
彼女に興味を持ち探し始めるという恋愛小説。
内容的にはちょっと犯罪スレスレだが
フランス人的にはアリなのか?大人のおとぎ話だからいいのか?
同じ著者のミッテランの帽子も読みたい。
原題はLa Femme au Carnet Rougeだが、それを赤いモレスキンの女
というタイトルにしたのはおしゃれでいい。
装丁もおしゃれ。
和訳も不自然でなくていいのだが、若者言葉の ムフ(femmeの逆さ読み)を
ナオンという日本語にしているのは酷すぎる。
適切な言葉がないならそのままでもいいのに。