「脳を鍛えるには運動しかない!」 ジョン・J・レイティ

 

 英語のタイトルはSPARK - The Revolutionary New Science of Exercise and the Brain

 

運動が脳にいかに影響を与えるかという話でとても面白い。

最近はやりの一日8時間のみ食事をするという考えと一緒で

人類は大昔は一日中動き回り刈りをして食事も現代のように3食食べていないから

現代の人間の動かず食べすぎる生活は人間の本来の機能に影響を与えていると。

 

アメリカの高校での経験をもとに勉強の前の運動は脳が学習の準備をし

意欲を持ちその能力を高めるという話があった。

特に有酸素運動は心身のシステムのバランスを整えその能力を

最大限にしようとし、生物学的変化をひき起こし脳のニューロン

結びつける。

 

ストレスにも役割があり適度のものはニューロンの回復する時間があれば

その結びつきは強くなり心の機械はよりスムーズに動くようになる。

人間は危機に瀕するとそれを打開するため体もその準備をするのが

とても科学的にも説明があってすごく納得した。

例えば血管が細くなるとかは出血しにくくするとか消化系は遮断され、

膀胱を収縮するグリコースを無駄使いしないように弛緩し唾液も止まるなど。

 

老化で進むストレス耐性の低下も有酸素運動で復元できるというのもすごい。

有酸素運動が不安の解消にも有効とのことでうつの人の治療などにもいいらしい。

 

ポイントは最大心拍数の60〜65パーセントで週四日、30分から1時間する。

とにかく続けることの方が優先で必ずしもハードな運動ができなくてもいいらしい。

そしてちょっと頭を使うとさらにいいらしい。ピラティスとかやったり。

 

運動がどんな作用を脳に与えているかをすごく具体的に構造を説明してくれていて

専門用語も多いが興味深く納得できた。

 

他の学者の文献や研究結果も色々と紹介されていたがその学者や研究者たちが

女性が意外に多かったのが印象的