原田マハの名画にまつわるエッセイ。
いくつかは小説となっているが、他の作品もゆくゆくは小説として
花開くのだろう。
クリムトの「アデーレ」もあったのだが、映画を見た時には、
なんだか無名の美術館に売ったのかと思っていたが
どうやら「ノイエ・ガレリエ」は19世紀末から20世紀初頭のオーストリア、ドイツの
美術品を収集しており、いついっても長蛇の列らしい。
そしてアデーレを買ったロナルド・ローダーはただのエスティ・ローダー一族の
金持ち男かと思っていたが駐オーストリアアメリカ大使もあり
ナチスの略奪事件の査問委員会に所属もしていたらしいと知った。
扉に各名画のカラー写真が掲示してあるのでそれを見ながら楽しめる。