The Game

 

第1話 ガラス作戦

第1話 ガラス作戦

  • トム・ヒューズ
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イギリスのMI5を舞台に元KGBのスパイがもたらすソ連の「ガラス作戦」を

追求していく。

キャラがなかなか立っている。主人公の男性がやたらと福士蒼汰にそっくりで

見るたびにそれを思ってしまう。

彼の上司がすごいマザコンのゲイで彼の母親がまた強烈。

事務職の地味な女の子も実はインテリジェンスの仕事も何気に向いていたり。

 

それにしても裏切り裏切られがすごい。

イギリスのスパイものは必ず裏切り者がいるな。

身内にも足を引っ張る人がいるし。

 

「モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか」 田中道昭

 

モデルナはワクチンですっかり有名になったがそれまでまだ10年くらいしか

立っていない会社とは知らなかった。著者は医薬界の「テスラ」や「アマゾン」と

言っていたが考え方や仕事の流れが全てデジタルを駆使して無駄のない仕組みがすごい。

モデルナだけではなくアップルやアマゾン、アリババ、CVSの各企業が

ヘルスケア産業にいかにinvolveして行っているかなど興味深い。

本当にヘルスケア産業は巨大な市場があるのだなと感心。

 

コロナのワクチンで有名になったmRNAとは「自分の細胞が自らタンパク質を作るため

の設計図」という。mRNAで色々な病気に対応できるようで希望が持てるが

その一方で「設計図」を変えることで将来どうなるのか心配する人々が

ワクチンを受けないという気持ちもわかる。

考える力がつく本  池上彰

 

 

読書は大切。

リベラルアートって何で必要なのかわからなかったが人を自由にする学問ということらしい。

具体的には文法、修辞学、論理学、算術、幾何学天文学、音楽。


社会のリーダー達の複数が必読書でカラマーゾフの兄弟をあげていた。

今度読んでみようかな。
原久子の「日本の知恵 ヨーロッパの知恵」は欧州人と接する時に役立つそうなので

これも読んでみなければ。

ナイト・マネジャー

 

 

美しい客

美しい客

  • Hugh Laurie
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amazon primeにあったドラマ。

カイロの高級ホテルでナイトマネジャーを務めるイギリス人が

ひょんなことから事件に巻き込まれてある女性を匿うが彼女は

殺されてしまう。それを機にイギリスの諜報機関のために

国際的な武器商人に潜入する。

 

大金持ちの武器商人は地中海の風光明媚な島の大豪邸にすみ

恋人の美女はまるでモデル。ファッションもスタイリッシュ。

そして主人公ジョナサンの身元がいつバレるかと

ドキドキハラハラが止まらん。

イギリスの諜報機関の上部のなかなか腐ってるのだが

そんな中気を吐く女性でこれを指揮しているアンジェラが

男前で信念と勇気があってすごい。

面白かった。

 

映画「あのこは貴族」

 

 

すごく評判がいいのでWOWOWで見た。

見た後にほんわりいい気分になる映画だ。

最初に聞いた時は貴族は水原希子で地方から来た子は門脇麦

決めつけていた私。逆でびっくり。

あれはあれでいいけど。

結婚相手を探している主人公に友達が

マッチングアプリを勧める。主人公は引いているが「どうして?家を探すのに空き家を見て回ることはしないでしょ?」というのは新しい考え方で納得した。

 

高良健吾が思ったほど嫌なやつでなくてそれも驚いた。

水原希子と彼の友情もいい感じだったし。

原作も読みたくなるかも。

 

「他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ」 ブレイディみかこ

 

エンパシーとシンパシーの違いについて私もよくわからなかったが

なんとなくは理解できた感じがする。エンパシーは相手のことを理解するスキル的

でシンパシーは相手により共感するイメージだろうか。

 

いろいろな本から引用があるのだが「人の個人性を奪う手段は、髪型を統一し、同じ服を

着せ、全員を名前のない集団にすることのみではない。互いに個人として交わすことの

できる会話の欠如もまた、個人性の喪失につながるのだ」と言いうカロリン・エムケの

言葉などもハッとさせられる。

 

エンパシーを磨く方法やそれを指導力として生かす方法を指南しているトレーシー・ローレンスの記事では「勝つのをやめて、聞くことを始めろ」とあるのも興味深い。

「女性はエンパシー力が高い」説があるらしくあくびが伝染するというのも

エンパシーに関係しているようでサイコパスは移らないらしいのも面白い。

 

「愛するということ」でフロムは、愛とは能力であり、技術であると書いたそう。

それは「落ちる」と言った感情的なものではなく意志的、能動的に「踏み込む」もの。

では私は技術がないのね・・

 

エンパシーを働かせる人がストックホルム症候群やトランプ支持者になることに

ついての説明も意外でありながら納得できる。エンパシー能力のある人が

強烈な自我を持つ人自分を譲り渡してしまうようだ。

エンパシーを闇についても書いてあって面白い。

 

エンパシー論も深い。

 

いろいろな本も紹介されていて読みたくなった。