ダンス映画かと思っていたら、大河のような映画だった。
スタートはボレロから始まるのだが、オーデションのような場所で
女の子がふたりで踊るのも美しい。
ボレロをピアノの編曲で演奏されるのもとてもよかった。
戦争時のヨーロッパが主な舞台なので、どうしてもユダヤ人狩りが
ついてまわる。他の映画でも見たことがあるが、ドイツ人が学校に来て
子供たちのズボンを脱がせ割礼をしている子ども探すシーンもある。
そしてそれをかばう先生たち。
どうしてユダヤ人だけがこんな目にあうのだろうかと
やはり考えてしまう。
その後戦争が終わりアウシュビッツから帰った時のフランスの駅で
ひっきりなしにアナウンスが流れ、お迎えの人はどこへとか
身寄りがない人はどこへとかすごくオーガナイズされていて
びっくりした。案内もいてすごい。
アメリカではやはり他人事なのだが、そんな中でも戦争に
出かけて行って亡くなっている人もいる。
それも必ずしも戦闘でというより、パラシュートで落ちてとか
そんな理由だったりする。
フランス人女性でも生きていくためにドイツ人たちと付き合っていた人は
戦後みんなのいじめにあったりさらされたりすごく悲惨で悲しい。
すごく長い映画だったので不安だったが最後まで興味深く見れた。
ボレロは唯一好きなダンスだ。
バレエでも物語がある演劇要素の高い作品が好きで、踊りを見せるものは
好きではない私だが、この作品だけはすごく惹かれる。
また舞台でボレロが見たい。