「ことり」小川洋子

ことり

ことり


近所の幼稚園にある鳥小屋を20年近くにわたり無償で世話をしていた「ことりのおじさん」。彼の兄は子供のころからいつしか特殊な言葉しか話さなくなり、「ことりのおじさん」だけに通じた。二人でのちょっと変わった穏やかな日々や、お兄さんが亡くなってからのおじさんの孤独で静かな日々、最後は庭に紛れ込んできたメジロとの交流などを淡々と描く童話のようなお話だ。

途中、幼い女の子が暴行される事件が近所であり、おじさんは疑われてしまうのだが、疑われるまま淡々と受け入れており、胸が痛む。
小川洋子は美しさや優しさの中に毒などを入り混ぜて絶妙の話を作る。

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なかなかいろっぽくて人間の黒さも描かれるこの原作が手塚治虫というのは面白い。
蝶のように次々と脱皮して大きくなっていくヒロインがずっと愛していた男性役を新君が演じている。
美しくまっすぐな男性役で彼っぽいと思ったが、最後はやはり刃傷沙汰(涙)
新君と血とすっかり定番になってしまっている。