「リーマンショックコンフィデンシャル上」 アンドリュー・ロス・ソーキン

リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) 追いつめられた金融エリートたち

リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) 追いつめられた金融エリートたち


リーマンショックが起こる前後のアメリカ金融界の内幕を描くこの本。

リーマン社内を中心に進んでいくものの、連銀、財務長官、AIG
JPモルガン、などなどほかの様子も適宜入っている。

この本を読んで、いくつかわかったこと。
まず、モルガンスタンレーJPモルガンは別会社(笑)
そして昔はソロモン、リーマン、ゴールドマンなど同じような格の会社かと
思っていたが、リーマンは弱小だったなど。
何より驚いたのは、ゴールドマン出身者のアメリカ財界での幅聞かせぶり。
財務長官などはほぼゴールドマン出身みたいだし、いろいろな会社の
CEOたちもゴールドマン出身。
今回の金融危機では大変だったんだろうが、これだけアメリカ財界に君臨していると
つぶせないだろうなと思う最強ぶり。
この本の英語のタイトルはTOO BIG TO FAIL

本筋とはあまり関係ないが、誰は誰のメンターでなどとよく書いてあるのを読み
やはりアメリカでは必ずメンターはいるものなんだと妙に感心。


この本を読んでから、経済ニュースで本の中に出てくるCEOなど見覚えがある
名前が出てくるとなんだかうれしい。