- 作者: 手嶋龍一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/02/26
- メディア: 単行本
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イギリスの諜報機関に属するスティーブンが同じくアメリカの機関で
働くマイケルと謎を追うシリーズ。
ヨーロッパの田舎に住むやせっぽちのユダヤ人の少年が
ナチスの迫害をやっと逃れ、杉原ビザで日本経由でアメリカにわたり
いつしかアメリカ金融界の大物になっていく。
大きな事件が起きるたびに直前に売りを浴びせ儲けるものたち。
北朝鮮、シリアの核疑惑、イスラエルコネクション。
そしてユダヤ人・・
今回も面白かった。
所々に実在の人物や事件が絡んでいるので、「これはどの程度本当なのか?」と
読んでいて混乱する。すごく真実な気もするし。
ユダヤ人はやはり特別な民族な気がする。これだけ迫害されたりする一方
世界で活躍したり。昔見た「炎のランナー」の中で、カレッジダッシュを成し遂げた
エブラハムの様子を見ていたケンブリッジの教授が「ユダヤ人は選ばれた民なのかもしれないな」
というセリフがあったのを思い出す。
そして中国は変動相場に早々に移行するのかな?