映画「レッドタートル ある島の物語」

 

 ジブリ作品なのだが、無国籍というかヨーロッパの作品という感じだ。

 

無人島に行きつき脱出を試みるも失敗し、やがて人間となった赤い亀と

一緒に生活をしていく男性の一生を描いている。

 

風景がとても美しい。

透明な海の描写もまさに透き通っている水の動きがとてもリアルだし、

砂浜を歩くのもその焦げ付くような日差しも感じる。

その理由は影の描き方なんだと思う。

きっちりと影があるのがとても新鮮だった。

夜の闇も静かで風情があり雨の森も風情がある。

 

セリフはなく、叫び声などだけ。

数匹の蟹がユーモラスな動きで何かと出てきてマスコット的存在だ。

 

情報量の少ないシンプルな絵がとてもいい。

絵本のように優しい。

人間と亀が一緒に泳ぐシーンががとても素敵だった。