「物語のおわり」 湊かなえ

 

物語のおわり

物語のおわり

 

 ある田舎の女性の物語。それは物語の原稿となり次々といろいろな人の手に渡り

最後に手渡ったのは、その主人公の女性にゆかりのある人だった。

 

湊さんのお話ってちょっと現代の悪意を感じるような怖い話が多いのだが、

これは素直に物語だった。

ある女性の物語が始まりになり、その話の原稿が次々と旅で出会った人の手に

渡っていく。それぞれが物語を持っていて悩んで生きている。

その繋がっている様子も見事だ。

 

最後は謎が解けて読後感も悪くない話だった。