「オーケストラ」

レディースデイで幸いと朝一の回に行ったのだが
なんと朝っぱらから満員御礼で立ち見になってしまった。

ボリショイの名指揮者だったアンドレイはある事件をきっかけに
オーケストラを追われ今は清掃係になっている。仲間達もそれぞれに
音楽とは関係のない生活をしている。
ある日パリから出演依頼のファックスをたまたま見つけた彼は
昔の仲間に声を掛け、オーケストラになりすましてコンサートをする
計画を立てる。曲目はチャイコフスキーのバイオリン協奏曲。
紆余曲折の末やっとパリまでこぎつけるものの
団員達はそれぞれパリで仕事を探したり、商売したりで
練習にも参加しない。
ソリストには呆れられ、コンサートはキャンセルかと思われたが・・・


いろいろと御都合主義だったりするが、最後のバイオリンコンチェルトで
すべてを持っていく。やはり感動をそそる曲だな〜。
下手に曲を切ったりせずに聞かせてくれるのも嬉しい。
あんなにブランクあるのにあんな演奏ができるのかというのは
何よりの不思議だったりするのだが、許したくなる最後だ。


それにしてもユダヤ人というのは本当に世界中で迫害されていたのだなと
今更ながらに思う。ブレジネフは私が物心がついたときの書記長だったが
彼がそんなことをしていたとは。

スラブの音楽は哀愁があって心の琴線に触れる。