賢いあなたがお金で損をしない37の切り札 (講談社ニューハードカバー)
- 作者: 長瀬勝彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/09
- メディア: 単行本
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お金に関する心理学的な本。
たとえばハンバーガーが通常100円で売っているものが
「平日半額」の場合、「平日50円引き」というよりもインパクトが大きいとか
または週末倍額としても同じなのだがそうすると損した気分になるとか。
人は得をするチャンスを逃すよりも、損をすることをより恐れるとか、
自分のものはよく見えるので何かを売るときに高めに設定してしまうが
逆に自分が客ならいくらなら買うかの目線で値段をつけるべきとか。
人は自分の望む情報ばかり集めたがるので、あえて否定的な情報をあつめよや
大きな買い物をするときは気が大きくなり、追加のものを薦められても
たいしたことない金額の気がして買ってしまいがちなので注意とか。
foot in the door techniqueというのは面白い。
天邪鬼が人間の家にやってきて「戸を開けてくれ」と頼み、断ると
「指一本分だけでいいから」と言う。少し開けると「指2本分」「3本分」と
エスカレートしてまんまと家に入り込むという話。
人に頼みごとをするにはこのやり方が効果的とされるらしい。
小さな頼みごとを受け入れることで、自分は他人の頼みを聞く人間であると
再認識して、その一貫性を保つために大きな要求にもこたえようとするらしい。
これの応用テクで「少しでいいから」というものある。
たとえば寄付を募るとき、ただ「寄付をお願いします」と言うよりも
「寄付をお願いします。10円でもけっこうです」というと寄付をしてくれる
人の割合だけでなく、平均寄付額は変わらなかったらしい。
取引では小さな譲歩が相手に付け入る隙をあたえる。