朝日の書評でみて読みたくなったんだと思う。
著名な画家だが、私は知らなかった。
著者は画家と付き合いのあった日動画廊の副社長で、彼女が知る彼の素顔を描いている。
鴨居玲という人はやたらともてる人で、男性にも女性にもてたようだが、
いまでこそ「ひとたらし」という言葉が流通しているが、昔から
魅力的な人は男性女性問わず好かれるということだ。
見た目も俳優のようで、外見もスタイルも外人に引けを取らずどうどうとかっこいい。
でもさびしがり屋で怖がりで、甘えるのが上手という可愛げが
放っておけない魅力になる。
姉は鴨居洋子だった。そして彼女は男らしくとても頼りになる人だったらしい。
画家として成功して華やかな生活をしながらも常に悩み続け、
最後には自殺をしてしまった彼の闇は芸術には必要だったのだろうか。