「絵島生島」

ケーブルで有馬稲子片岡孝夫の「絵島生島」が
やっていたので、見てみる。

最近映画化されて宣伝されていた「大奥」では
仲間由紀恵が絵島をやっているが、
こちらはぐっと大人風といった感じか。


町暮らしから大奥に上がった絵島がどうやって
のし上がったかにも興味があったが、
仕える月光院の麗しさ、美しさに素直に驚いたりして
心をぐっと掴むのがとてもうまい。


将軍正室の天英院とその側近おばば達が悪役となり
寵愛を受け子供まで授かった月光院一味を
なんとか叩き落したいと暗躍する。
その策略のひとつが絵島と生島のスキャンダルを
でっちあげるということなのだが、まんまとはまる。


天英院から送られたスパイはうまく月光院や絵島に気に入られ
絵島達を追い詰めていく。
そしてまんまとはめられていく絵島には見ていてハラハラ。


このドラマで一番の見所は孝夫さんの完璧な美しさだ。
見目麗しいとはこのことだと思われるすばらしい役者ぶり。
スタイルもいいし、顔も美しくバランスがいい。
特に歌舞伎のシーンでは華があり、江戸一番の人気役者も
大いに納得できる。やはり孝夫・玉三郎はすばらしかったな〜。


もともとは乱れた大奥の風紀粛清のため絵島が利用された
と言う面と権力争いに巻き込まれたとかあるのだろうが、
どうしても理解できないのは、結婚しているわけでもなく
将軍の妾でもない絵島が、同じく未婚の生島と愛し合うことが
なんの問題があるのか、どうして大騒ぎするのかということ。
そして流罪になったり死刑になるほどのことかと。


途中二人の関係が進んでいく2話分くらいを見逃したので
なぜ生島が絵島に惹かれたのかがわからなかった。
まあ絵島が生島を好きになるのは何の疑問も抱かないけど。
そして絵島がすごく生島に積極的で驚きました。


絵島と会わないことにした生島が、絵島邸の周りを
三味線を弾きながら歩くのに、絵島もお琴を合わせ始めて
合奏するシーンは素敵だ。やはり楽器が出来るのはいいな。


それと自分の主人は女主人でも「だんなさま」と呼んでいたのが
とても新鮮だった。昔はああ呼んでいたのね。