「トニー滝谷」 イッセイ尾形 宮沢りえ


生涯孤独な男性アーティストが洋服にすごく似合う女性と結婚をしてとても幸せに暮らすが、彼女は中毒のように洋服を買いあさらずにはいられない。家には衣裳部屋ができるほどだった。ある日洋服を返品した帰り交通事故に遭いあっさりと亡くなってしまう。男性は妻の衣装を着て身の回りの仕事をしてくれる人を募集してサイズがぴったりの女性を見つけるが瞬く間に解雇をしてしまう。


とても静かでしんとした空気をずっと感じる映画だった。トニーのお父さんがたいそう昔の人のようなのに、トニー自身はすごく現代的で時代感覚がずれる。

トニーの家のインテリアもグレイを基調として落ち着いていながらとてもおしゃれで、4つ又のサボテンが色を添える。家の外の景色も美しくあんな環境に住んでみたいと思わせる。


それにしても宮沢りえのくるぶしの美しさにはっとする。
美しい靴を次々と履きこなす足のアップのシーンがいくつも見られ見惚れてしまう。洋服よりもずっと素敵だった。そして自分の足を見てちょっとがっくりする。