あるアパートが焼失し９人がなくなる事件があった。明帆は恋人藍子を亡くし、その藍子の幼馴染の陽は、自分以外の家族全員を亡くす。その事件に思うところがあり取材を始める新聞記者秋庭。３人が偶然出会いただの火事ではない今回の事件の謎を探っていくと将来を嘱望された大物代議士の影がちらついてくる。
陽の声の美しさが所々で描写されている。美しい男の人の声ってどんなだろうと思いながら読み進めていた。女性の美しい声って簡単に想像できる気がするが、少年の美しい声って・・・ ARATAくん*1みたいな感じかとも思うが彼は「いい声」なんだが、「美しい声」というのとは違う気もするし。陽は人影まばらな図書館で書棚から本を取り出して眺めるのが似合うタイプの男の子で、図書館での明帆と藍子のシーンも絡めて印象的な描写になっている。
*1:そういえばARATA君は焼肉対決をする映画に出演するらしいが、彼の作品選びのポイントはなんなのだろうか？不思議だ
