「ぼんくら」宮部みゆき

ぼんくら
江戸深川の鉄瓶長屋で、若すぎる新しい差配が来てから、すっかり住人達が引越ししたり、失踪したりでみるみると長屋はもぬけのからになる。ぼんくらな同心・平四郎が長屋に起きている影の事件に迫る。
この平四郎もめんどくさがり屋で、せかせかしていないところがいい。甥で子供のいない自分たちの養子にとも考えている弓之助も事件の解決に気がつくと参加をしている。あらゆる女性が見ると驚くというこの美少年は、自分を見ても驚かない女性は「恋をしていて、その人のことで心がいっぱいだから目に入らない」と言ったりする。これって本当かしら?