映画「ディスタンス」是枝裕和

DISTANCE(ディスタンス) [DVD]
年末年始は俊輔の試合もないことだし、ARATAにうつつを抜かす。その中でも思いのほか興味を引いたのがこの作品だった。(もちろん散々ピンポンにはまってからだが)

内容は無差別大量殺人事件を起こしたカルトの信者の家族達が、三年後の命日に遺灰が眠る湖に集まり、アクシデントから元信者の男とともに、実行犯達が最後にすごしたロッジで一晩すごすことになるというもの。

セリフは簡単な内容だけ決められていて、あとは役者たちの即興で進められたらしいこの作品はすごくリアルでドキュメンタリーのようだ。是枝監督はこの手法を用いて作品を作るのが好きらしく、「誰も知らない」でもそうらしい。*1

映画に行っても普段から読解力のない私は、終わったあとについ友達を質問攻めにしてしまうが、今回はDVDで見たので聞ける人がいなくて残念。
だが2回見てみるとだんだんと分かってきて、さらにネットで関連サイトを回って、自分が間違っていないことを確信できた。
ARATAは大好きだが、彼は小さな声でつぶやくように話すので、何を言っているのかがよく分からないところが多い。必死でhearingを試みるが、字幕付で見るとよく分かるとどこかのサイトにあり、日本語字幕付で見たらgoodだわ。DVDって便利〜。彼の声はアロマボイスと一部で言われているくらいみんなを癒す素敵な声だが、言葉としては使い方が間違っている気がする(笑)ニュアンスはばっちりだけど。
音楽がないこの映画で、森の奥で「カナカナ」が鳴いているのがすごくノスタルジーを感じさせていい。きよかの夫の遠藤憲一がすごく存在感があった。そして伊勢谷友介はどうしてブレイクしないのかなと思った。

*1:YOUが選ばれたのも、子供たちとのやり取りを軌道修正したりしながらうまく進めてやれていたらしく、キャスティングの大切さを感じた