「朝ドラには働く女子の本音が詰まってる」 矢部万紀子

 

朝ドラには働く女子の本音が詰まってる (ちくま新書)

朝ドラには働く女子の本音が詰まってる (ちくま新書)

 

 なかなかミーハーで視聴者、一般人目線で面白い。

著者の好きな作品を選んで評論しているので全部を論じている

わけではないのだが、面白い。

カーネーション」も周防さんのところを書いてくれていてうれしい。

視聴者が糸子の気持ちになって周防さんに惹かれドキドキしていく様が

一緒に体感できることをよくあらわしている。

でもこれを読んでいてやはりカーネーションは素晴らしい作品と

また思う。なんといってもせりふが素晴らしい。

戦争の描き方も加害者としての戦争という目新しい見方を

一般人のこととして自然に描かれ心えぐられるのも

渡辺あやの才能を改めて感じた。

N響オーチャード定期 第105回 文化村オーチャードホール

f:id:dji:20190706212409j:image

今回はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番イ長調「トルコ風」K.219

をバイオリニストの服部百音が弾く。彼女は音楽一家の服部家の一員らしい。

まだ二十歳くらいで演奏のたびに全方位にむかってお辞儀をしていた。

 

もう一曲はマーラー交響曲第4番ト長調

私の想像するマーラーっぽくなくディズニー音楽のようにファンタジック。

途中でソプラノが入りマリン・ビストレムが歌う。

彼女はスウェーデン人らしく金髪の美しい女性なのだが

ドレスがベージュっぽいようなピンクゴールドのような単色の

たっぷりとしたドレスでとても美しい。

髪を結い上げシンプルなドレスに存在感のあるネックレスが映える。

それが一番印象的だった。

「キスリング展 エコール・ド・パリの夢」東京都庭園美術館

f:id:dji:20190706195305j:image

久しぶりにここに来たが緑いっぱいで建物も美しくていいな・・

 

キスリングはよく知らないのだが友人に誘われてきてみた。

モジリアーニとも仲のよかった画家らしく途中に影響を

受けていると思われる絵も。

人物画はどれも遠くを見つめている静かな独特の目をしている。

花の絵も多いのだが、すごくデコラティブで絵具の筆あとも

強調しているようなものがあったり蜷川実花のような色合い。

南仏やイタリアの風景画はキュービズムっぽいものもあるが

郷愁を感じる。

 

いつの間にか新館ができていてそちらでも展示があって

見てきた。建物の雰囲気を壊さず自然な感じで移動できる。

カフェも併設されており、庭を見ながらお茶が飲める。

小山実稚恵ピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして...」第一回

f:id:dji:20190629201004j:image

今回は「敬愛の歌」というタイトルがついている。

ベートーヴェン ピアノソナタ第28番イ長調作品101

シューベルト  ピアノソナタ第13番イ長調作品120

シューベルト  即興曲作品90より第1,2番

シューベルト  即興曲作品142より第1~4番

 

今回のテーマカラーの紫のドレスで現れた小山さん

クラッシックなピアノ曲で聞いたことのある旋律もあり

現代的な曲より私は好みだ。

N響オーチャード定期第104回 文化村オーチャードホール

f:id:dji:20190622211419j:image

今日はメシアンのトゥランガリ交響曲ひとつで休憩もなしという

珍しいプログアムだった。

前衛的な曲で聞いていると不安をあおる。

オンドマルトノという珍しい楽器が使われるのだがシンシア・ミラーという

奏者が終演後の片づけの時に周りに集まってきた観客たちに

簡単に楽器のつくりや特徴など気さくに説明してくれた。

「50代からの『稼ぐ力』」 大前研一

 

年を取っても毎月15万くらいの収入が必要と言っているが

かなりハードル高いな。

大前さんは起業をすすめている。

たとえ会社員だったとしても自分が社長だったらどんな

付加価値をつけるかといつも考える癖をつけよと。

 

NHK BS1ワールドニュースを見る。

ファンドラップは手数料がたかいからやるべきではない。

やっぱり。

「駄目な世代」酒井順子

 

駄目な世代

駄目な世代

 

 バブル世代の自虐論的世代論。

彼女と世代も重なるしいちいち心が痛くて面白い。

 

この世代は深く考えずに流されて生きるお気楽気質らしい。

だめっぷりがむしろ愛おしい。

バブルで楽しいことがおおく遊び惚け、親たちも自分たちが

できなかったからと子供たちには好きにさせうるさいことを

言わずにいたから、そのままキャーキャーしているうちに

少子化のスイッチを押してしまったという彼女の洞察力は

鋭すぎる。