「AX」伊坂幸太郎

 

 普段は文具メーカーに勤める凄腕の殺し屋通称「兜」は

家では常に妻の言動に気を配りアンテナを張り彼女が機嫌を

損ねないように全精力を使っている恐妻家。

 

友達と呼べるような存在のいなかった兜が

スポーツクラブで知り合った恐妻家の男性と意気投合。

すっかり仲良しになるが事件が起こり彼はいなくなる。

この人ももしかしたら裏の顔があるのではと思っていたら

なかった。

その後に知り合う警備のおじさんも頼りなさそうなのに

こちらは本当に裏の顔があり、親しくなるのだが

最後は・・

 

この調子で奥さんにおびえながら仕事を続けていくのだろうと

漠然と読んでいたら突然の展開に唖然とする。

大人になった息子が父の思い出をたどっていくと

だんだんと兜のことがすこしづつわかってくる。

それでも最後はどうだった??とよくわからないところもあったが。

 

でもやはり伊坂幸太郎は面白い。

これをドラマ化するなら誰かなと思ったら、コマーシャルで見かけた

阿部サダヲ、でも大泉洋もいいかも、あ、やっぱり兜は大森南朋

警備員がサダヲ?なんて考えたり・・

「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」 国立西洋美術館

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プラドでベラスケスだから楽しみにしていたのだが、思ったほどでは

なくすこし残念。

ティッツァーノの「音楽にくつろぐヴィーナス」を見ていて

裸で横たわるビーナスがネックレスやら指輪やら装飾品を付けている。

裸に靴下などは間抜けなのに装飾品は変ではないのだなと

感想を抱いてしまった。

 

デニス・ファン・アルスロートの「ブリュッセルのオメガングもしくは

オウムの祝祭:職業組合の行列」という作品では、画面いっぱいに

職業組合の人々の行列が延々と続き、それを見学する周りの建物から

のぞく人々の絵はなかなか面白かった。

 

 その後常設にゴッホの絵があると知って今度は常設を見たが

何度目かのこちらの方が今回は楽しめた。

映画「インセプション」

 

インセプション [Blu-ray]

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 ダンケルククリストファー・ノーランを知って、人の夢に入って

秘密情報を探るという内容にひかれて見てみたが、難解だったかな・・

 

最初のシーンではみょうちくりんな日本風建築と日本人風組織の人間が

出てきた日にゃ不安が出てきたものの、渡辺謙はかっこいいし

なかなかスリリングだし面白かった。

でも渡辺謙の役はどんだけ大物なの?

アメリカの入管に電話して犯罪歴を消したり、航空会社を買ったりって・・

「ラストレシピ」 田中経一

 

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 (幻冬舎文庫)

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 (幻冬舎文庫)

 

 映画を先に見て原作を読んだのだが、映画がずいぶんと改変されていたのだと知る。

起きる出来事は基本的には同じなのだが決定的に違う。

映画のレシピを探す動機が「え!?」と思ってしまったのでこれは納得。

映画は映画でありと思うが、原作の方がより豊かで読み応えのある内容だった。

「至上の印象派展 ビュールレコレクション」 国立新美術館

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すごく天気がよくて気持ちがいい日だった。

いつもとは違うミッドタウンの出口から外に出たら、緑いっぱいで

温かいキレイな公園のような道ですごく気持ちいい。

青外を見ながら歩いていると六本木ってスタイリッシュで形の面白い建物が多いと

気づく。そしてこの美術館もしかりだ。

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前売り券を買ったと思っていて来たのだが、どうやら割引引換券だった。

どっかでもらったようだ。

ビュールレというドイツ人のコレクターの印象派作品展で、

一番の目玉はルノアールの「可愛いイレーヌ」で、これは確かに美しいのだが。

最近めっきりゴッホに興味ある私にはゴッホがよかった。

見慣れた「日没を背に種まく人」もこんなに赤紫が効いていたのかと驚く。

「花咲くマロニエの枝」は色彩も美しく華やかで明るく目が離せなくなった。

今回一番気に入った作品だった。

「すぐやる!『行動力』を高める科学的な方法」 菅原洋平

 

すぐやる!  「行動力」を高める“科学的な

すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な"方法

 

 やる気は根性で出すのではなく、脳の構造上こうすればいいと

説いた本。

まずは「ものを置く場所を決める」のが私の目標か・・