- 作者: 阿川佐和子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/01
- メディア: 新書
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阿川さんの素直で可愛い性格が楽しめるが、この本が恐ろしく売れたのは少し不思議。
いろいろとためになるヒントがある。
過ぎ去った不快なできごとは本人が思い出さない限り黙っている。
これはつい、仕事では言ってしまいそうだが、言わない方がいいのだろうか。
相手の言っていることがわからなかったら、Please be more specificという。
英語の言っていることがわからない時のスマートな聞き方。
渡辺淳一のインタビューもあり、彼はいちいち名言を残していた。
「離婚といのは互いに忙しかったらしない。暇なときにあれこれ余計なことを考えるから離婚する」なんてすごい。確かに忙しかったらそのままになるだろうな。
彼は人間は変わるから好きだという。
「すごく真面目な人がとんでもないことをしたり、とても清純な人が淫乱になったり、変貌するところがチャーミングで面白い」という。誰もがいろいろな面を
持っているのだ。これは自分にとっても変わることができるチャンスだ。
本の中でレスリングの浜口京子の話がとても感動的だった。
アテネでアクシデントで負け判定をされ、唖然として気持ちが切り替えられない彼女に母親が「京子は世界選手権でゴールドを取った女なんだぞ。堂々と戦いなさい」と言われ気持ちを切り替え銅メダルを取れたという話は読んでいて涙がじんわり。今まで勝てと言わなかった母親が初めて「勝ちなさい」と言ったそうだ。また思い出し泣きしてしまういいエピソードだった。