「動きが心をつくる 身体心理学への招待」 春木豊

動きが心をつくる──身体心理学への招待 (講談社現代新書)

動きが心をつくる──身体心理学への招待 (講談社現代新書)


うれしくなくても笑顔でいれば、心が明るくなるなんて話を
聞いて、動きと心の関係に興味を持っていたのでこの本はぴったりだ。


心や感情があって、体が動いたり表情ができたりするのではなく
動きと生理と心理は自然状態ではトライアングルに相関している。


緊張した時にゆっくりと息を吐き、呼吸をするといいというのは
実際に心にも影響する事実。腹式呼吸でゆっくりと長く吐くことで
リラックスできる。

首をうなだれ、背筋を曲げるともっともネガティブな気分になる。
姿勢も実は大切で、直立姿勢のときは前頭葉が活性化するが
うつむき姿勢の時は活性化しなかったらしい。
最近の学校では姿勢教育を重視していないというが
やはり姿勢は大切なんだな〜。


歩き方ひとつでも、短歩幅だと地味で自信がなくなるが
歩幅が長くなると派手で自信があり、解放された気分になる。
セロトニンを活性化するのは食物、太陽光、リズム運動。
リズム運動は呼吸のリズム、咀嚼のリズム(ガムをかむ)、リズミカルなウォーキングが
推奨されるとか。

よくわからないこともあった本だったが、とにかく体と心はつながっていると
いうことはよくわかった。