「東京タワー」 リリー・フランキー

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
こういった家族のお涙頂戴ものって苦手なので、あまり興味なかったのだが、成り行きで友人から借りることになってしまい、読んだらとても面白かった。


基本的に「おかん」と「僕」の関係が描かれているのだが、まわりに出てくる人がみんな魅力的で面白い。自称一級建築士の「おとん」も胡散臭くて素敵だし、特に子供達が単純でとても可愛い! 


僕が赤痢と診断され、学校でも周りの子供も消毒されたり注射を打たれてビービー泣いたりしたのだが、復帰後はいじめにでもあうかと思ったら、普通に遊んでいたり、ちょっと都会の小倉に友人と行ったら、ゲームセンターにたくさんゲームがあるのに感激し嬉しくて気が狂いそうになるほど遊び倒したり、愛らしい場面がたくさんでてきて気に入った。


おかんは苦労続きの人生として書かれているが、友人もたくさんいてみんなに好かれ、息子の友だちとも仲良くなって、すばらしい人生で羨ましくなるほどだ。
リリーさんが友だちが多くみんなに好かれているようなのも、読んでいると納得するし、やはりそういう人は友人思いなんだな〜と貧乏時代の話を読んでいて思った。