1030からの予約をして行ったのだが十一時ギリギリに行ったためもう十一時予約の人も入場開始しておりちょっとだけ混んだ。
カラヴァッジョがあるかと思って期待したがなくて残念。
スコットランド美術館は大きなスポンサーがいたらしいが彼の寄付の条件として
自分の愛犬を描いた無名画家の絵を飾ることと自分がなくなっても愛犬の
面倒を見ることだったらしい。やはり老人には残る家族である愛犬のことは
気がかりなんだな。私も大金持ちになって美術館のパトロンになってみたいわ。
エル・グレコの「祝福するキリスト」はイエスの目がまっすぐにこちらを見ており
光が当たっているようにそこだけ明るく急に視界に入るとはっとした。
ダヴィンチの師匠だったアンドレア・デル・ヴェロッキオの「幼児キリスト
を礼拝する聖母」は批評家ラスキンが所蔵していたため「ラスキンの聖母」と
呼ばれているらしいがこれもすごく惹かれてしまった。
マリアの装束の色も美しくその立ち姿や表情も穏やかで上品だ。
ミレイの「古来比類なき甘美な瞳」もとても透明感がありうつくしい。
ラファエル前派はやはり好きだ。
ベラスケスの「卵を調理する老婆」も圧倒的な写実に圧倒。
でも一番目を引くのはやはりジョシュア・レノルズの「ウォルドグレイブ家の貴婦人たち」
チラシにも表紙に出ている。美しい貴婦人3名が一緒に座り絵を描いたり糸を巻いたり
している図。白い華麗なドレスに白い陶器のような肌、気だるい表情。
しばらく見惚れてしまった。